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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバーのCAPのレビュー・感想・評価

3.6
心地よいけど、悲しい映画
ワカンダフォーエバーには乗れなかった。

うーん、、、、色々とある!!
そもそもヒーローではなく戦争映画だった。
そうなる予想はしてまけど
見ながら、見る気持ちを合わせにいってか感じでした。

ただ、タロカンとワカンダの両国の文化は素晴らしくて
見ていてめちゃくちゃ心地よかった。

なのに、戦争が悲しいもんだから

心地よいけど悲しい映画



そして、結局はチャドウィックボーズマンのブラックパンサーが大好きだったことが再認識されました。


良かった点
・ネイモアかっこいい、もっと派手に戦ってる所みたい
・音楽最高!
・ワカンダとタロカンのそれぞれの文化は見てて飽きない、すっごく心地よい
・ティチャラを弔えた
・やっぱりチャドウィックボーズマンが大好き

160分あっとは感じさせないテンポの良さではありました。


====ネタバレあり=====


・悲しい戦争映画

戦争映画なのは予想してたけど思ってた以上に戦争映画
それに振り切ってたのはいいんだけど

それなら、感情抜きにして
守るものがあって、譲れない
どっちにも正義はある
だから、どうしようもなく戦争になってしまった

っていう展開じゃなきゃ入り込めない
ネイモアから交渉の余地あったじゃん
シュリも話聞いてないし
ラモンダは誘拐されたシュリを救うためにナキア送るけど
そこで、タロカン民間人殺したら戦争なるの当たり前じゃん


俺はこうする、私はこうするの感情論で動いて
殺した殺された、許さん!
での戦争じゃん


戦争が始まって止めてよ、止めてよ、戦いをやめてよ
ってしか思えなかった

そんな戦いは見たくない!
そうゆうのやりたかったなら
誰か、戦争を止めたい誰かが欲しかった。

・悲しみのワカンダフォーエバー
シュリがブラックパンサーになってからの
vsタロカンが全部悲しい

技術のワカンダvs身体能力高いタロカン
っていう構図はめちゃくちゃいいのに
戦いに全然乗っていけない

ワカンダ軍よ、ワカンダフォーエバー!
(タロカンぶっ倒せ!)

今だ、ワカンダフォーエバー!
(ネイモアへ背後からのファイヤー!)

もう、戦いは終わりだ!ワカンダフォーエバー!
(降伏させてやったぜ!)

そんなワカンダフォーエバーやだった。
チャチャラのワカンダフォーエバーは
キルモンガーが言うようにもっと、崇高だったよ


・復讐の連鎖はティチャラが止めたのに

復讐の連鎖からくる戦争だった

シビル・ウォーでは
バロンジモに父親が爆殺されて復讐に燃えてたティチャラだけど
最後には、ジモを殺さない選択をした

ブラックパンサーが復讐しない人になった


ブラックパンサーでは
キルモンガーはチィチャカに父親が殺されて
復讐のためにワカンダの王になった
それをティチャラが父親のチィチャカの過ちを認めて
キルモンガーを止めたのに戻ってきて
王に返り咲いた

ブラックパンサーは身内の復讐を止めれる人になった

ブラックパンサーはこれまで
復讐への怒り狂った感情を諌めて
復讐の連鎖を断ち切るってことを
ずっとやってきてたと思う

なのに、またワカンダフォーエバーでは
シュリやラモンダが復讐する道へいくのかってなった
ワカンダ国として復讐をする国になってた

今までのチャチャラの功績を見てきてたはずなのに!

最後、ネイモアにとどめ刺す直前で、シュリはやめたけど
そこまで来てたら挽回できんよ
なんなら、間違ってるって言われても自分の正義を貫いたワンダの方が悲しいけどよかった


・魅力的なヴィラン

ワカンダフォーエバーで魅力的なヴィランがどんななのか再認識できました

キルモンガー :
父親を叔父に殺された、そんな王国は許さん。
父親を追い込んで武器を集める状況へ追い込んだ世界も許さん。
だから、今のワカンダ王国にも世界にも復讐してやる。

サノス:
世界に人が多すぎて、資源が足りなくなるのは世界のためにならない
だから、人口を半分にしてやる。

ワンダ :
子ども達を取り戻したい、子ども達がいない今の世界が許せない。
他のマルチバース世界の自分には子ども達がいるのに自分だけいない、他のワンダも許せない。
だから、マルチバースを支配して自分は子ども達と幸せになる。

ゴア :
神を崇拝してたのに、娘が死んだ、そんな世界が許せない。
信仰してきた神に裏切られた、そんな神は許せない。
だから、神支配する世界じゃなくするために、神を殺す。

ネイモア :
ヴィブラニウム発見器のせいでタロカンの存在がバレる、作ったやつ許せない。
世界がタロカンを脅かすなら、滅ぼしてやる
それをワカンダが手伝わないなら、ワカンダも許せない。



他人のことは考えれてないけど、自分の正義をいっさい曲げない彼らの気持ちはわかる
邪魔してくるやつは、全員倒す

自己中すぎるのは、いけないことだけど
一理ある自己中を完璧に貫いてるからこそ
ヒーローに倒されてもかっこいいヴィランだった
って思えた。

だからこそ、みんなのために動くのがMARVELヒーローだ


・ヒーローがいない

製作陣なヒーロー作る気なかったなら、それは仕方ないけど

新しいブラックパンサーはヒーローになれなかった。

ただ、力を手に入れたり、スーパースーツを着るだけなら誰でもできる

ヒーローになるには、精神的な力が追いついてこそ

ハーブを再生させたり、スーパースーツを作ったり着たり、戦争で活躍しただけの
シュリ、オコエ、アイアンハートは
まだ、ヒーローじゃない

やっぱり今回の物語では
ワカンダとタロカンの悲しい戦争を止めた人がヒーローになれた

俺らの代わりに
「戦いを、止めてくださいっっ、、、!」
って叫ぶビビ的存在が主人公に欲しかった
もう、アラバスタ編読んで!

ネイモアがタロカン軍行け!
ラモンダがワカンダ軍行け!

シュリやアイアンハートやナキアとかで
この戦い止めなきゃ!って想いで突き進んでくれたら
めちゃくちゃ応援できた。

「戦いを、止めてくださいっっ、、、!」
もう、戦わなくていいんです。
ワカンダフォーエバー!
おぉおおぉぉぉ!!!


戦争を止めたい熱い想いで行動したのが誰一人としていなかったから
ヒーローが1人もいませんでした。
(もしかしたら、第三者のロスならこの戦争を止めれたかも。)


まとめ
悲しい戦争をして
誰も戦争を止めないからヒーローもいない
ティチャラが止めた復讐の連鎖を続けて
大事なワカンダフォーエバーって言葉も悲しく聞こえ


ティチャラなら
もっと上手に外交して戦争しない道を見つけれたかも

ティチャラなら
戦争が始まってしまっても、最後まで戦争を止める行動ができたかも

ティチャラなら
国同士の復讐の連鎖も止められたかも

ティチャラとなら
最高のワカンダフォーエバーが言えたかも

結局、ティチャラがいればなぁ
と思っしまいました。

シュリ達頑張っていました。
でも、弔うことはできたけど
彼の想いは受け継がれなかった

シュリなのか息子なのか、別の誰かが
ティチャラの想いを本当の意味で受け継いでくれることを
今後祈っています。
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