Maoryu002

ハスラーズのMaoryu002のレビュー・感想・評価

ハスラーズ(2019年製作の映画)
2.4
ストリッパーのディスティニー(コンスタンス・ウー)やラモーナ(ジェニファー・ロペス)はリーマン・ショックの影響で追い込まれ、裕福な客を薬で酩酊させ、クレジットカードを不正使用する詐欺を始める。やがて彼女たちは警察に捕まるが、ディスティニーは子供のために司法取引を受け入れラモーナと決別する。

確かに、華やかで怪しげな雰囲気とジェニファー・ロペスの演技は印象的だった。
だけど、愚かな男たちや、人を傷つけ犯罪を犯した女たちには、どうやっても共感できず、なかなか楽しむことが難しい映画だった。
どちらかというと、捕まった後のどん底から抜け出して今に至るストーリーなんかをもっと観たかった。

だいたい、あんな姿を自分の子供に見せるなんてありえない。それで子供のために司法取引したって、それが親の愛情だなんて言えるだろうか。

ラスト、ディスティニーの“傷ついた人間は他人を傷つける”というのがこの映画のテーマの一つだろう。不公平な社会や乱れた家庭に傷付けられた女性たちの物語なのだが、一方でラモーナやディスティニーに傷付けられた子供たちの将来が可哀そうでならない。
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