すとんこ

ダニエルのすとんこのレビュー・感想・評価

ダニエル(2019年製作の映画)
3.0
イマジナリーフレンドが現実生活に侵食し、やがて自身の人格をも乗っ取られていくって話☆

統合失調症を視覚化したような描写の数々がとても興味深い。イマジナリーフレンドのダニエルが、さも現実に存在し、キリスト教圏で人に災いをもたらす存在の象徴である悪魔として描かれます(統合失調症=悪魔憑き、ちょっと問題アリな表現かも)。

わたくしの個人的な好みとしては、折角このような展開になるのであれば、悪魔VS悪魔祓い師の構造を強く打ち出して欲しかったかな(そうなると話変わっちゃうか、『エクソシスト』的過ぎるか)。

人の心の不安定さや不確実さ(何が本当の自分か)や、その事が他者に伝わらないもどかしさが効果的に表現されていました。

ラストへ向けての急転直下ブリは好みの別れるところでしょうが(わたくしはあまり好みでは無い)、心理サスペンス・ホラーとして楽しめる一本(^_^)☆



○キャスト○
ルーク:マイルズ・ロビンス
ダニエル:パトリック・シュワルツェネッガー
キャシー:サッシャ・レイン
ソフィ:ハンナ・マークス
クレア:メアリー・スチュアート・マスターソン
カウンセラー:チャック・イウジ
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