予告編とは大分印象が違った。
エスターのようなサイコスリラー的なものかと思ったが、差別・自己の抑圧・家族について考えさせられる非常に複雑なテーマの作品だった
ルース君は怪物というよりも、頭が良すぎる繊細な高校生に思える。自分の邪魔になるものは足がつかないよう徹底的に潰すが、人を傷つけて楽しんでいるわけではない(と思いたい)。
彼の気持ちは、スピーチの練習をしながら涙を流す場面とラストの表情で何となく察することができる。
この先、ルース君を真の意味で理解し受け入れてくれる人は現れるのだろうか。
それとも、本当の怪物になってしまうのだろうか。