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三国志 黄巾の乱のsithmaroのレビュー・感想・評価

三国志 黄巾の乱(2017年製作の映画)
2.3
小説やゲーム、正史も含めて三国志が大好きなので、このタイトルは無視できなかった。

最初はややファンタジー色強めの三国志かなぁという印象。
もともとベースとなっている『三国志演義』も多少はファンタジーの要素があるので、さほど気にはならない…と思っていたら、そんな次元じゃなかった(笑)
もう三国志要素はほぼ無いよね、というレベルで、もはや歴史物というジャンルですらない。
例えるなら、「それ、もはや忠臣蔵ではないよね」となった『47RONIN』並み。
そもそも原題は『魔國志』。
邦題が完全に良くない。

でヒロイックファンタジーかというと、それもちよっと違って、どちらかと言うと往年の週間少年ジャンプのバトル系マンガとか、セーラームーンやプリキュアのノリと言えばいいだろうか。

で、ツッコミ所は多々あり。
ありすぎて数えきれない。
でも一つだけは言わせてほしい。
「張飛は出そうよ」
劉備と関羽が出て、張飛がいないのは寂しい。
曹操を主役にするなら劉備、関羽、孫堅あたりはあきらめて夏侯惇や曹仁あたりを出した方が良かったのではないか。

ツッコミ所が多くてもストーリーが面白ければそれはそれでアリと言いたいところなのだが、そうでもないのが困りもの(苦笑)
あるいは映像が格好よくて勢いだけで観られると言うとそうでもなく、雑なワイヤーアクションに萎えてしまったり。

結局最初から最後までなにもかもが中途半端なまま。
かと言ってクソ映画という程でもない。
一応続編も視野に入れているであろうラスト。
もし続編が作られたら、次も観るかは悩みどころ。
もう一回くらいはつきあってみるか、という気もしないではない。
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