BT248

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジのBT248のレビュー・感想・評価

3.6
ネガティブな前評判をチラッと見て不安でしたが、安定のバディものをしっかり描いていたので、続編にしては1作目よりも普通に楽しんでみれました

ネガティブな意見が出る理由を考えましたが、おそらくヴェノムの存在意義が曖昧なところだろうかと思います

1作目が賛否あった理由の一つかもしれないですが、ヴェノム自身が地球に固執し続ける理由が、気に入っただけというのが軽い感じがして(それだけじゃないかも、復習します)、何か辛い過去を経ての決断だとか、それなりの理由がないためにそんなに感情移入できないところが、今作のライトな感じを出している要因かなと思います

ヴェノムのキャラ自体も、見た目に反してお茶目というギャップを狙っているようなので、バックグラウンドがちょっとくらい真面目だったりすると、もっとキャラに深みが出て情が映りやすいのではないかと思います

3作目でそこら辺は描かれるのでしょうか

あとコミックの時点でお茶目な感じなのかどうか知りませんが、映画だけ見た感想だと「こいつよう喋るな」っていうしつこさの方が勝ってあまりギャグの風味が出てない気がします

ただ、エディとヴェノムそれぞれのバックグラウンドが薄いものの、今作でバディものとしてしっかり2人を描いたことによって、この2人コンビへの愛着はすごく湧きました

と言った感じで主人公たちは根本からちょっと物足りない感じでしたが、一方でクレタスの動機がしっかりしててよかったです

昨今ではもうテンプレしてるかもしれませんが、辛い過去を抱え、社会への恨みを持った悪役、というのは感情移入できてやっぱりなんだかんだ好きです
自己肯定感が強い人が好きになるタイプの悪役

表しか切り取らないジャーナリズムへの批判もはっきりと示していて良かった点です


アクションカットは1作目に次いであまり評価は高くないです
やはり極端な例として、私の上司が好きで私もそれに習っている、ジャッキー流アクションを参考にしてほしいものです
臨場感、大事。

あとスローが一回入ってしまいましたね
残念です
スロー、ダメ、ゼッタイ。

CGに関してですが、DNがメインでやっているということでトップクラスの出来栄えだと思ったのですが、1部私のいる会社でもOK出ないだろっていう残念な所がりました

ナイトクラブでスピーチをする一連のシーケンスですが、動きがガクガクしていて、アート以前にミステイクが露骨に出ていて残念でした

めちゃくちゃCGで作りましたって言っているようなものです

恐らくこのシーケンスはモーキャプベースの動きだと思うのでクリーンナップの段階での問題だと思いますが、ここの部分だけDNではなく別の下請けCG会社の可能性があると思います(そうであってくれ)

謝罪のシーケンスと式の前にちょっとビビるところが個人的にすごい好きです
笑いました
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