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hisのmiのレビュー・感想・評価

his(2020年製作の映画)
3.8
見終わったあとに「好きだけではどうしようもない」を見て、なんか腑に落ちたというか、そのために悩んで苦しんで進んでいく2人が愛おしいというか、ジーンとしてしまった。

LGBTQをテーマにした作品を昨日から続けて2本みるのがちょっと抵抗あったのだけど、全くテイストの違う作品だった。
二人の問題はもちろん、家族、生活を一緒にしていく町の人たち、将来もテーマになっていて、内容としてはとても重たいと思った。けど、映像が綺麗だし当人たちの周りの人達がとてもあったかくて、穏やかな優しい映画でした。

裁判とか世論とか一般常識とか、これが絡んでくると本当に苦しい。同性愛者やちょっと常識から外れると本当に生きにくい世界なんだなあと悲しくなる。
異性同性関係なく、相手を思って突っ走ることもあれば、引くときもあって、どちらも大事で、タイミングなのかな、思いやりなのかな、ほんとに難しいなって気持ちになってしまった。なんだろうなあ。
緒方さんのような人が1人いるだけで救われるね。でも意外と話せばわかってくれる人も少しはいて、よかった。
田舎はすぐに噂が広まってしまって、窮屈な時もあるけど、都会は都会で、相談できる人がいなかったり、全然他人には無関心で、どっちもどっちだな、なんてこともこの映画を見ていて感じた。

優しくないのは自分だった って、とっても辛いなあ。あのワンシーンは色んな想いが詰まっててグッときた。緒方さん…見ててくれたかな😢

宮沢氷魚くんの穏やかな優しい雰囲気が本当に良かった🥺あとこの人肌白すぎるし目の色が綺麗すぎて惹き込まれる…。手も美しかった……
松本穂香ちゃんの田舎くさいのとおっとりした佇まいもピッタリ。浜辺美波より断然好きだ〜(笑)
藤原季節と認識してみたのは初めてだったけど、子供とのやりとりが自然で良かったな。キス見られちゃうとこ笑ってしまった😂
あと、エンディングの主題歌がこれもまた映画に合ってるメロディでまたジーンとした!

昨日見た「窮鼠はチーズの夢を見る」もまだ余韻残ってるんだと思うど、同性愛者も堂々と生きられる世界にならないかな、と、愛情に欠けた自分ですら思いました。(苦笑)
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