優しくて暖かくて切ない気持ちになる映画。
序盤は空と渚の何気ないやりとりと渚が空を見る表情の優しさにほっこりした。
物語が進むにつれ、傷つかないように生きてきた迅と渚の見えない壁というかフィルムみたいなものが周りの人との関わりで少しずつ溶けていく。その丁寧な描写がとても素敵で思わず微笑んでしまうし、なんとなく自分のフィルムも一緒に溶けてなくなるような感覚になる。
だからこそ最後の最後で渚と一緒に涙を流してしまったし、自転車のシーンはその場にいるような気持ちになった。
また一つ好きな映画が増えてとても嬉しい