勇気Yuki

シン・ウルトラマンの勇気Yukiのレビュー・感想・評価

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
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初っ端の円谷プロのロゴで一気にノスタルジーにぶち込まれた!

今回の宣伝コピーには「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」とある。これは角度を変えれば、「人類という愚かな存在に愛着をもつのか」という言葉としても受け取れる。人間は地球の内と外で線を引いて、その内部で争いを続けている。だからこそ、地球の外の目線ももつウルトラマンの二面性の意味が増すはずだ。外星人と人間の狭間にいるウルトラマンの立ち位置は、今の時代に必要な概念・目線なのではないだろうか。

必然性とリアリティ。そしてオリジナルへの敬意。「ウルトラマン」が誕生してから56年。円谷英二が生んだ特撮文化が気鋭のクリエイターたちによっていま大きく羽ばたこうとしている。次世代へのバトンをつなぐための一歩に「シン・ウルトラマン」はきっとなるだろう。

庵野発のキーワード「シン」は、流行語のようになりかけているが、「既成概念にとらわれない独創性」こそがポイントではないだろうか。つまりは解釈を変えていくということ。価値創出をする源泉なのかもしれない。

“庵野秀明”、私の好きな言葉です。
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