もっさん

1917 命をかけた伝令のもっさんのレビュー・感想・評価

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)
3.7
ワンカット撮影って謳い文句なはずなのに、、全然ワンカットちゃうやん!!
2時間の時間軸で、どうやって半日くらいの描写を解決するんだろうかと思っていたけど、、。
ワンカットと、ワンカット風ではもう意味が変わってしまうので、全然そこには意義がないですね。3分の1くらいの時間帯の爆破シーンであれ?ってもうなっちゃった。
長回しはすごいのはすごいですけど。
裏側では忙しなくみなさん動き回ってんだろうなーってのは感じます。
ワンカットじゃないんだったら、もっと粗いとこを拘れたのでは?違うのなら容認出来ないところ結構あります。頑張りはめちゃくちゃに感じられるだけに、じゃあもっと頑張ってよ!!って、、。
それが重さがこの作品にはあまりない要因に繋がってる。
設定的に、音楽とかいらなかったんじゃないかなって個人的には思います。

しかしやっぱり撮影とセット感は凄いと思いました。
実際の戦場など見たことある訳ないのですが、戦場ってのはこうだったのかな、、って雰囲気がすごく伝わってきました。
目に写る光景、どんなところにいてもヒリヒリとさせられる場の空気感の様なところはすごいです。
ただ死体の偽物感な雰囲気は逆にこの今の時代ではダメでしょ、、。この辺ももっとこだわれたのでは、、?

この作品ノンフィクションだと思い込んで観てましたが実際の兵士さんの話とかを参考にしたフィクションなんですね!
そっちの方がすごいと思います。笑
余計な情報の偏見を抜きにしたら映画としての見応えはあるかと。

戦争中のある2人にだけフォーカスされた設定で、今の人の何回分なんだってくらい命を懸けて任務を遂行するんだけど、そんな大変な事も当時ではただの1つの、ただの1回の伝令を伝えただけ。
って虚しさが大佐の返しで痛いくらい感じました。

ウィルにとってはメダルの価値なんてただのブリキなんです。勲章の価値など個人にとっては無意味なんだ。
当時の人はみんながみんな、勲章の為に命を懸けているもんだってなんとなく自分は思っていたみたいで、あ、そっか、いつの時代もそういう人だっているよなってハッとさせられました。



ダンケルクなどでも思いましたが、戦争映画には小細工は必要ないと思います。はい。
もっさん

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