異端の鳥のOlgaのレビュー・感想・評価

ヴェネツィア国際映画祭で上映されたとき、退場者続出だったそうだが、冒頭からいきなり残酷なシーンで、覚悟を決めさせられる。その後も残酷なシーンは絶えることなく続き、主人公の少年が心を失っていくように、観ている側の感覚も麻痺していく……。まさにこれが人間だ。
ヴェネツィアでは終了後、10分間のスタンディングオベーションだったそうだが、わたしはただ呆然としていた。誰にでもお勧めできる映画ではないし、別に観なくてもかまわない。ただ、わたしは観ることを選択してよかったと思う。