異端の鳥の作品情報・感想・評価・動画配信

『異端の鳥』に投稿された感想・評価

あ

あの感想・評価

4.4

このレビューはネタバレを含みます

公開当時すごく気になったものの怖気付いていけなかったものがアマプラにあると聞いて…ついに見れました。
すごい映画です。こういうのが配信にきてくれるのは非常に助かりますね

ホロコースト物だという前情報しかなかったんですが、ファンタジー感があり、嫌な出来事や不条理が展開されていくゴーリーの絵本や悪童日記に似たものを感じました
もちろん前半から後半にいくにつれソ連兵がでてきたりリアルになっていくのですが。

あと以前に『動くな、死ね、甦れ!』
『フルスタリョフ、車を!』をみたときの記憶が蘇ってきましたね
ロシアは文学でも映画でも、なんでああまで暗く、
人間とは、人生とは闇だ!いいことは何もない…!!って感じの作品が多くあるのかなあ…
(この作品はロシアに限定してないので私が勝手に思っただけですが)
仙水が見ちゃったこの世の悪すべてとか黒の章みたいな感じで、純粋な人ほどトラウマになってしまう壮絶な内容かもしれません。
ある程度耐性があると思っていましたが私としてもこの映画は歴代トップレベルで凹んだ作品になりました。

しかしこの異端の鳥では、司祭と逃してくれたナチスの老兵だけは少年に善意を与えてくれました。これがあって本当によかった。
「悪に立ち向かう中で必ず存在する善と愛」とマルホウル監督は語っているそうですが。

家で観てると、長い、まだあるのか…地獄が…つらいよ〜!…とわりと気が散ってしまってるのがわかって、
むしろ逃げられない映画館でしっかり向き合って観ておくべきだったな、と反省しました。

出てくる人たちの顔がみんないい…。今でもこういう映画がつくれるんだなぁという驚きもありました。受賞も納得の名作です!
炎628もみます。(精神を適切に保ちつつ…)
みあね

みあねの感想・評価

3.7
第二次世界大戦中、ユダヤ人へのホロコーストから逃れた少年の過酷な道程を描いた作品。

今作は戦時中、一定の人種に対しての非人道的な差別の一端を描かれている。
本作は舞台となる国・地域が特定されない為に、インタースラーヴィク(人工言語)なるモノを使用している。それ程に悲惨なモノだと言える。
作中では少年に対しての迫害や暴行もそうだが、動物に対して生きる為や、要らぬ殺生も鮮明に映し出している。
その為それらを苦手とする方の鑑賞は、過去の心的外傷要因を刺激する可能がありますのでご注意ください。

字幕版
Taka

Takaの感想・評価

5.0
異端の鳥は群れに入れない。
思えば、少年が旅の途中に出会う者たちも孤立した異端の存在であった。
異端は異端とも相容れないのだろうか?

少ない台詞で一切の状況説明を排し、映像で語る作りで、想像力と知識で補完しながらの鑑賞の為、否が応でも少年の意識に集中させられてゆく。

名前を取り戻した少年は「家族」という群れに再び戻れるのだろうか?

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#インタースラーヴィク という人工言語を使用しているそうな。
聴いてる時には判らんかったよ (汗)

2年以上掛けての撮影だそうで、最初と最後で少年の心身の成長が見て取れる。

今作品の原作者は、ハル・アシュビー監督/ピーター・セラーズ主演の『チャンス』の原作者でもあるのね。
Sara

Saraの感想・評価

-
言葉がない、、。この衝撃を正確に言葉に表せるほどの表現力が私にあるか不安だが、できるかぎり努力しようと思う。私の乏しい語彙力では完璧には表せないかもしれないな。それくらい衝撃的な映画体験をした。とても久しぶりです。私はこの作品を映画のどのジャンルにも入れたくない。もしくは私にとって初めて見るカテゴリーであることは間違いないだろう。「異端の鳥」という確立した、今のところ私の中では唯一無二のジャンルとして扱いたい。抽象的にはなってくるが、これはもはや映画ではないと思う。この創作物の根底にあるものが、映画という形で体現されたというか、具現化するために映画という文化が使われたと言ったものかな。だからこそ、「映画」というくくりのなかのどこかにあてはめるということをしたくない。

映像という技術を駆使し、この作品が視聴者に伝えようとしているものは、普通に生きてきた、なんならたった18年しか生きてきていないような浅はかな私には到底受け止めきれるほどの大きさでは無いことは分かった。けれどせめてもの努力として、1寸の描写も見逃さないよう心がけた。

映画祭では途中退場者が続出したというが、私はこの少年の最後を見届けずにはいられなかった。行く先々で迫害を受け続ける少年がただひとつ見失わなかったものはただただ「生きる」という本能のみ。不条理を認識する暇もなく人間からの、生き物からの暴虐を受け続ける様はまさしく「不仕合せ」という言葉そのものであった。殺風景なモノクロームがその哀しさを増幅させる。血も涙もない世界で、少年に与えられたものといえば、迫害の泥とボロボロの衣服、冷えたスープ、ひとかけらのパン、ナイフ。そして最後に一丁の銃。それは、ただ1つ、迫害の泥を浴び続けた不仕合せな少年に芽生えた感情である、「憎しみ」の表現法として使われた。異端の鳥として羽を切り刻まれ続けた少年はただ生きるというひとつの本能のために羽を動かし続けるしかなかったのである。この虚しい物語が存在することができた時代があったという事実が1番恐ろしいことである。

血も涙もない映像であるがゆえだろうか、私という視聴者に涙は一滴もこぼれなかった。私は前述したとおり普通の映画としてこれを見ることはできなかった。ゆえにスコアをつけることもできません。2022/11/30

このレビューはネタバレを含みます

ついに見てしまった。いやーいたたまれなかった。いきなり変なんでそんなことするの??って事ばっかり起きてこの人はどうか優しい人でありますようにと祈った結果一割の人しか優しくなかったんだけど、最後は結構見るの疲れてきてモンストやりながら見てしまったけど、気づいたらあれお父さんが迎えに来てたんだね。お父さんも腕にユダヤ人の囚人番号が振ってやって大変だったなぁっていう最後なんかお互い大変だったねーって感じになって良かったのかなぁ、人種差別良くないねというもう精神的に疲れてボキャブラリーのない感想しか出てこないぜ…
峯子

峯子の感想・評価

3.5
少年の目がとにかく綺麗でした。

どの時代でもどこの国でもそこには常に何か問題がありますが、私たち人間は自分が生きているここで起こる、今の問題しか見ることができません。

私の知らない世界を教えてくれたこの作品に感謝です。
冒頭から眉をひそめてしまう。
ペットはあかんて。

皆さんのレビューから覚悟はして観始めたのにアレは反則。
小鳥や馬とかちょい×2挟んで来るけどそーゆーのはやめようよ…

ただ、
そこに居るだけすら許されない。
迫害の不条理さ。
生き延びる為に少年が唾吐かれたナチス将校のブーツを必死に媚びて拭いて磨くシーン色んな感情が込み上げてきて泣いた。

そしてこの映画の見所はそこじゃなくて、
無垢な少年の瞳を介して観る、
人間の暗く、醜い面。

傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・色欲・暴食・怠惰。
人間を罪に導くとされる七つの大罪は悔い改めることなど出来ない人間の根源だ。

なので自分、
Pride・Greed・Envy・Wrath・Lust・Gluttony・Slothすべて身体に彫ってます。

ハーヴェイ・カイテルが司祭とは…
フロムダスクティルドーン以来か🤔

司祭が連れてった先で夜に泣いてんのエグい。
ジャケ写の生き埋めカラス責めといい、
凶暴な犬の牙が届く高さに吊るすのとかもーね、
変態だよね。
ギロチン処刑って一番苦しまない、
つーか苦しむ暇もない情け深い処刑の対局。

猫ちゃん目玉ぺろぺろはすき。
HiroshiOku

HiroshiOkuの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ホロコーストを逃れ、田舎に疎開した少年が、様々な人との出会いの中で受ける、いじめや虐待の数々。
素直な心を持った少年から、恨みを晴らすべく強い少年に成長(?)する残酷物語です。
最後は父親と再会し、子供心を取り戻したのか否か。今後の幸せが暗示されていると取れなくもないが。
それにしてもカラー映像では凝視出来ないシーンの数々。モノクロで正解です。
Tomoo22

Tomoo22の感想・評価

5.0
凄すぎて少年と同じ目で鑑賞。


異次元の環境過ぎて、可哀想とか悲しいとか怖いを通り越して、ただ見つめることしか出来ない。
台詞はほぼ無いに等しい作品なのに、引き込まれて、主人公のヨスカがどうなっていくのかが気になって目が離せない。

周りの環境や大人に翻弄された受難の日々を乗り越えてしまっているのも、まだ人格形成が済んでいない子どもだったからなのかもしれない。

だとして、
この体験をしてしまった人間の行く末を想像しても、全くどう成長するのか想像出来ない。けど、素晴らしい未来がまってるとも思えない。

覚悟を決めてから鑑賞することをお勧めします。
dragon01

dragon01の感想・評価

3.3
モノクロでとっても重い話の3時間…😨
ナチスのホロコーストを避けるため
避難した先の叔母が亡くなり
1人彷徨う少年の物語
とにかくユダヤ人というだけで悲惨😨
行く先々の人たちが一癖二癖…😨
辛く終わりのないような…😨
いつしか…純粋だった少年の心も…
戦争が引き起こした悲劇で
ドーンと落ち込むかもです…😨
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