異端の鳥の作品情報・感想・評価・動画配信

「異端の鳥」に投稿された感想・評価

最後の最後にYOSKAは名シーン

ほぼセリフがなくモノクロにもかかわらず映像描写だけで想像させる技術がすごい

終わってからジワジワくる映画
chiyo

chiyoの感想・評価

4.0
2021/6/15
周りの人たちからの悪意を一身に受ける少年が、あまりに不憫で可哀想の一言では片付けられない。そして、チラシでも使われたカラスとのシーンを始め、残酷な描写が多くて直視するのがなかなかにしんどい。が、全編を通してモノクロの画がとても綺麗で、不思議と目を離せないから困ってしまう。そんな世界で、少年が様々な人たちと出会い、様々な場所を放浪していく。初めのうちは動物の死に涙を流していた少年が、人を殺めることも厭わなくなってしまったのが悲しく切ない。ただ、彼がそんな風に変わってしまったのは至極当然でもある。でないと、あんなに過酷な状況を生きていけない。最後の最後に安堵を与えてくれるけれど、本当に大変なのは感情を取り戻すこれからからもしれない。
完全にバリー・ペッパー目的にて鑑賞🎥
やはりライフル持たしたら世界一カッコイイ男だぜっ‼️
プライベートライアンのジャクソン好きには堪らないかと思います…笑

が。。。かなり長い。。。🎥
ずっーと少年がヤラレっぱなしで心がヤラレます…✡️🔯✡️子供とか関係なし…
それでもあの時代にも助けてくれる心優しい人がいるんだなあ🇩🇪🇨🇿🇺🇦みたいな…

ジャケ写シーンは結構好きです…烏顔烏恐
三鷹

三鷹の感想・評価

4.0
世の中に、そして大人達に翻弄され、それでも生き抜いたヨスカ。全ての章での過酷な状況は見ていてかなりしんどいが、裏返してみれば少年の運の良さに少し救われたかな。
どの状況でも大人に混じって働くことが出来、決して出過ぎた真似をしないという子供にとっては地獄のような日々を生き抜くことができた。結果心が思考停止のような状態に陥ってしまい、言葉も発せられなくなってしまったけれどとにかく生きている、生きていれば両親に会える。
そうして父親と奇跡の再会を果たした彼は幸せだったんだろうか。
いや、バスの窓に綴った自分の名前が自分自身を取り戻していく証なのだと私は思いたい。
暗い話を暗い映像で見せてくるね。宗教的にもピンとこんし。まあ、悪くは無いやけどなー
万人にウケないので見ることはおすすめしないが、出会って良かったと個人的には思う映画。

主人公の少年の目から光がどんどん消えていく…。
最初はいたち(?)を埋葬してあげたり、仲間外れにされた鳥に涙を流したりと、子供らしい純粋な優しさが垣間見えるんですが、それも時と共に変化していってしまう。
じわじわ絶望に食い殺されていく感じ。

説明が必要最小限なのでちょっと入り乱れ気味なんですが、ドイツ軍と、コサックと、ソ連の赤軍(ソビエト連邦軍?)、そして民間人が登場します。あとユダヤ人ね。
ドイツ軍のときはどこかのタイミングで白と黒の十字が重なったシンボルマークが登場し、ソ連軍の時は星の中に鎚と鎌のシンボルマークが登場するので、白黒映画ですがちゃんと見分けがつくようになってます。
参考までに。

主人公の少年はユダヤ人。ロシアでもユダヤ人を蔑視する思想があったようで、少年はずっとどこにも属せないまま一人で孤独に家に帰ろうとします。
もう出会う人出会う人みんな酷いのよ。
最初のうちは「ツイてなかったな、次はきっと…」って思ってるんだけど全然次なんか無い。少年が絶望に蝕まれていくのを見ながら鑑賞者も一緒に次に期待することを諦めていく。

なんていうかねぇ…
台詞でそうはっきり言ったわけではないんだけども、少年に酷い仕打ちをする人々から一様に感じ取れたのは「ユダヤ人だからいいよね」っていう空気感なのよね。
身寄りの無い子供が困っているようだからとりあえず助けてあげるんだけど、少年の人となりを知ろうとするわけでもなく、温かく迎え入れるわけでもなく、都合よく利用しつつ見返りとして最低限のものを与えてる。
でもそれぐらいの扱いでいいよね、っていう空気感。
それが一番見ていて胸糞が悪かったですね。

まさに羽に色を付けられた鳥のごとく、「ユダヤ人である」という少年自身にはどうすることもできない生まれながらの"印"が、同じ人間の集まりから排除される理由になっている。

そんな中でも少年に対して一定の理解(のようなもの)を示してくれた人物が、ドイツ軍、ソ連軍の軍人の中にそれぞれいるっていうのが良かった。
私には、少年が抱えてる虚しさと似たようなものを自分の中にも感じてるから少し歩み寄れていたように見えました。

あと司祭よ。
結局うまくいかなかったけど、あの司祭だけは本当に少年のことを考えてくれていた。あぁ、これでなんとかなる!って思ったのになぁ…。
ほんと、彼だけはこの映画の良心。

最初から最後まで、少年の名前が呼ばれることはたしか無かったと思う。でも最後に自分で無言で名乗るんですよ。
それにはどんな意味があるんだろうか。
やっと存在できたって感じなのかな。誰にも省みられない名無しさんから、やっと脱出できたってことだったら良いな。

少しだけ希望の見えるラストシーンでした。
どうか平穏に生き抜いてくれ、少年。
RunRunRun

RunRunRunの感想・評価

2.9
映画のエンタメ性ってすごく重要。この映画にそれを見出せなかった。人間の禍々しい行いやタブー犯しの攻めているシーンは繰り返し出てくるけど、面白い訳ではないし芸術的でもないから嫌味なしにつまらなかったかな。
wada

wadaの感想・評価

3.5
約3時間ずっと地獄の日々が続く。戦争は人間を壊す。
少年に降りかかる災難が辛すぎる。人間が潜在的に抱える欲望が全面に出ていて恐ろしい。普段はその欲望を押し込めているだけで、何かのきっかけで解放されてしまうかもしれない。
セリフが少なく、映像で見せる。モノクロの美しい映像が鮮明に残っている。
パンフレットを読んで余韻を堪能する。
さち

さちの感想・評価

4.6
めくるめく地獄絵図_____

3時間という尺に耐え得るのだろうかという心配をよそに、あっという間でした👏

行った先々で悲惨な目に遭う少年のロードムービー。こんなにサバイバルなロードムービー見たことない!

こんなに台詞が少なかったのか…という事に見終わって気づくくらい画的発信力が強い。

ウド・キアーーー!
tipsy806

tipsy806の感想・評価

3.6
思考が上手く働かなかった。
台詞は少なく映像による吸引力絶大。幼い子供から両親が失われた世界は過酷すぎて、異質なものを排除するだけではすまされない人間がもつ残虐性を嫌というほど見せつけられました。
傑作なんだとは思うが、もう見たくはない…しんどい。何か苦行を強いられているようでもある。どんな事をされても主人公が自らの命を絶とうとしなかったことが救いと感じた。
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