負け犬チョンミ

異端の鳥の負け犬チョンミのレビュー・感想・評価

異端の鳥(2019年製作の映画)
4.8
主人公の少年は、東ヨーロッパをチェコ辺りの中欧~ロシアのウラル山脈辺りまで旅したのではなのかな?(その逆か!!)
壮大な旅だったな。

ホロコーストを逃れるための疎開って、日本の第二次世界大戦と同じような事があったのですね。(日本は空襲を逃れるためだったけど)

主人公の少年は、東ヨーロッパの人々と見た目が異なるため、悪魔扱いされ、ユダヤ人扱いを受け迫害され(恐らくユダヤ人ではない)。
映画の中盤には、男にも女にも犯され、生きるために動物だけでなく人も殺すように。
そして、映画の終盤には、中南米のチビッ子ギャングもびっくりの堅気ではない形相に!
そりゃ、少年の体験から考えると、父ちゃん現れても、父ちゃんを「今まで何してたん?」って、拒絶するだろうよ。

個人的には、少年に一番優しかったのは、一番最初の居候先のインチキ霊媒師のお婆さんだった気がするのですけどね。そこにずっと居ても戦争で決して安泰ではなかったでしょうけど。

ともかく、ラストまで胸糞悪いシーンのオンパレード。
綺麗なお嬢さんの獣姦のシーンは少しショックでした。
それらをさらりと見てしまう自分が怖いですが、、、、、

でも、本当のラストで感動(私の解釈で)。
多くを語らなかったからよかったのかもしれません。
ただの胸糞悪い映画ではないので、ぜひ、お試しを。!