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ハニーボーイのりのレビュー・感想・評価

ハニーボーイ(2019年製作の映画)
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シャイア・ラブーフには何となく破天荒なイメージをもっていたが、まさかこんな子ども時代だったとは知らなかった。
自己セラピー作品。

別号室のお姉さん(なんとFKA twigs!)との交流シーンだけが心癒される時間。あとはひたすら切なく辛い。
実の父親はいわゆるステージパパ+毒親であり、彼によって負わされたトラウマにより大人になった主人公はセラピーを受けることになる。
職員に当たり散らしてはいたが、結果としては暴露療法が効果的だったようである。

失望させられると分かっていても親の愛情を求める息子と、それに応えたくてもやり方が分からない父親。父親本人も、辛い幼少期を過ごしていたらしい。
虐待や毒親は連鎖するというが、最後には過去を受け入れることのできた主人公で断ち切られることを願うばかりである。

あと父親の毒っぷりはよく描かれていたが、息子に夫婦喧嘩を仲介させる母親も相当な気が…。
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