２０００年代のルーマニアを舞台に洞穴に潜む畸形の生命体と生身の人間の激闘を題材にした怪物映画でカルパチア山脈地下に巨大な水の流れを発見した精鋭のダイバーチームが地底の奥深くで未知のクリーチャーと壮絶なバトルが展開する。ＮＥＴＦＬＩＸでホラージャンルのレビューする作品を探っていたトコロ偶然発見して鑑賞。率直にダイバー版『ディセント(２００５年)』で、コウモリ型クリーチャーの古巣をメインに、そこで闇雲に激突したり脱出できるのか？という一定以上の面白味やエンタメは確保されていた。またクリーチャーとはべつに人間に寄生してそのまま身体能力が増幅して仲間たちと行動をともにする、という設定は悪くはないが正直ムリがある。キャラクターの個性が全員薄くサミュエル・L・ジャクソンぐらいの名優一人はこういう作品に死に役でぶっこんでもらいたい。中盤の仲間の一人が岩壁をよじ登ろうとして...のくだりは是非観る価値がある。犠牲者が相次ぐジャンル的面白さやどう目の前の難題を突破するかなどそこまで突き抜けた良作でもないがスリラーｏｒシチュエーション映画好きには確実に刺さる一品には昇華されたと思う。
