さしすせ

ディック・ロングはなぜ死んだのか?のさしすせのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ南部の田舎町が舞台。
ジーク、アール、ディックの3人は"ピンク・フロイト"という売れないバンドを組み、日夜ガレージで練習をしていた。
ある夜、酒の勢いで大怪我を負ったディック。
ジークとアールは彼を救急病院前に投げ捨てて、「知らぬ存ぜぬ」を突き通す。

田舎町で突如起きた事件に対応するのは気の抜けた保安官、どこか「ファーゴ(1996)」を連想する。
酔い潰れた挙句の愚行という意味ではハングオーバーシリーズも過ぎる。

空気感としては「スイス・アーミー・マン(2016)」同様の馬鹿馬鹿しさがあるが、当事者たちはいたって真剣で、恥と過ちに向き合い足掻く姿が悩ましい。

そして何と言っても、今作は、2005年にワシントン州で実際に起きた「イーナムクロー馬姦事件」を題材にしているというから驚いた。

日本版ポスターヴィジュアルよりも、本国のものの方が余白があって好み。
さしすせ

さしすせ