尾身映画

やりたいふたり 寝取られの美学の尾身映画のレビュー・感想・評価

3.4
養成所時代の演技の先生だった関さんが主演するっていうので、ピンク映画自体初めての経験だったからこれは見ないとなと思って見た。「やりたいふたり」は時間的に見に行けないんだけど、せっかくの機会だと思ってピンク映画館で見た「悶絶劇場 あえぎの群れ」の感想。年齢制限の影響で編集が違うみたいだから、やりたいふたり自体とはちょっと違うかも。

ピンク映画で想像していたものよりも、この映画はストーリー性が高くて、話が複雑になっていってそれが良かった。「カメラを止めるな!」のピンク版みたいな。ピンク映画って枠組みではあるけど、エロいものを見せたいって感じは全くなくて、低予算とかを逆手にとって、小規模の映画だからこそ撮れるものを撮ってるって感じた。
だから見ていて全然エロい気持ちにならないし、むしろどうなっていくんだ???っていう物語への高揚感が増していくからとても良かった。ピンク映画としてこれが王道なやつではないだろうとは思うけど、若手の映画監督が撮りたいものを撮ることができる土壌が出来上がってるんだろうなと。

ただ、ピンク映画館っていうものは想像通りというか想像以上というか、、、
想像していた通りの異様な空気感だったけど、想像以上に異様だった。行ったのは「上野オークラ劇場」ってところだったんだけど、ここはハッテン場でもあるらしく、下調べとかしないで行ったから、上映中に客席を徘徊してお客さんを物色してる人とかいて、映画を見ていて常に視線も感じるそれはとてもとてもディープな場所だった。行かなきゃわからないことだから行ってみて良かったけど、もう行かないだろうなぁ。
せっかくピンク映画版を見たんだからR15版もみて比べたい。
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