やりたいふたりの作品情報・感想・評価

やりたいふたり2019年製作の映画)

上映日:2019年08月24日

製作国:

上映時間:75分

3.7

「やりたいふたり」に投稿された感想・評価

mura

muraの感想・評価

4.3
東京への出張のさなか、新宿でオーピー映画作品の特集上映を見た。まさかの満席で立見。ピンク映画にこれだけの観客…さすが東京…笑

満席ということ以上に驚かされたのは、作品のクオリティ。テンポよく展開し、笑いもまじえながら引きこんでいって、最後は見る者の感情を揺さぶる。見終わったあと拍手を贈りたくなった(舞台挨拶もあったためか実際に拍手はあった)。

新人漫画家のアイ。編集者からエロ漫画の依頼を受ける。ところがアイにはセックスの経験がない。そこでアブノーマルな経験をもつ男女に話を聞くことに。語るのはは元夫婦のタモツとカオリ。しかしタモツから聞く話とカオリから聞く話は少し違う。互いに愛していたことはわかるけど、ふたりの話にはくい違いがある。そこにミキがあらわれ、これまた違う話をはじめる。アイはAV女優。タモツとはAVの女優と監督の関係で…といった話。

タモツもカオリも互いに相手のイヤらしさに惹かれるわけだが、これがどうもストレートにはまじわらない。ここが斬新でおもしろい。しかもミキがかかわってくることで、その「まじわらない」切なさが浮かびあがっていく。ここでは多くを説明しないけれど、本当に切ない話。

しかしこういった作品が受け入れられる東京の土壌っていうのは…映画後にゴールデン街で酒を飲みながら話してみたが…途中からまったく違う話になって、あっという間に深夜2時。東京はやっぱりおもしろい 笑
ピンク映画らしからぬグラフィックと見せ方がいいだけ。冒頭の「尊敬する作家をエサにした妄想自慰」が、1番面白かったが、後は平凡。役者陣、とりわけ男優がいい。あと、音楽の使い方が絶望感にセンスゼロ。
OASYS1985

OASYS1985の感想・評価

4.0
#やりたいふたり ピンク版羅生門は視点ごとの描写の差別化、でも各キャラが実は一貫していると実に面白い。音楽の入れ方の上手さ、クライマックスの長回しの効果といい、実に楽しめた
opフェス2
黒澤明の『羅生門』をピンク色に染めたような映画。漫画家が机の下から現れる瞬間とかは凄かったが、映画が語りや物語に殺されてしまっている気もした。
‪ テアトル新宿
オーディオビジュアル面のクオリティの高さがすごい。とりわけ整音技術。こんなのピンクの予算でやられたらたまったもんじゃない。
役者陣が全員良かった。

脚本に関しては一本化すると劇中語られてる「女目線の寝取られは普通すぎる」というつまらなさに陥る話を構成の妙でうまくみせているが、ケムにまかれた感も否めない。‬

終盤のワンカットは可変処理がイベント的ワンシーンワンカットのダイナミズムを大幅に減じさせてしまっているのが残念だが、心意気はいい。

トータルでは新人離れした実力。すごい。
n

nの感想・評価

4.2
泣ける笑えるポップなピンク...よすぎた
終盤の怒涛のワンカット最高
imapon

imaponの感想・評価

4.0
「おっさんのケーフェイ」の谷口監督がピンクを撮ってくれた。
正しく、三者三様美巨乳作品でありオナニー作品であり、愛の作品でした。
処女漫画家、霧島さくらは寝取られマンガのために一組の夫婦と夫の浮気相手に取材。羅生門展開から導き出したのは寝取られ物のはずが、仲良い夫婦のセックスのお話ってなる。
カオリ(横山夏希)とタモツ(関幸治)夫妻の愛のカタチは、まさに「新世界より」不覚にも泣ける。
ドヴォルザーグの曲の使い分けは微妙。

霧島さくらの部屋に置いてあるCDが「祝祭 ひとりでに」って、オナニーシーンだから?

後半、走馬灯のようなイリュージョンシーン。
観てるときは知らなかったけど、実はワンカット長回し。そう知るとまた確認したくなる。スタッフの努力、活躍、如何許りか!

主演、横山夏希。今回フェスのメインビジュアルになってるけど、超エロくて大丈夫?R15フェスだぞ。劇中でも相当。
関幸二の空ろな目も確かに良いが、横山夏希の小さめの目も良い。

霧島さくらの着てるパステルチェックなジャンパースカートがすごい可愛かったよ。
#OP新人監督発掘プロジェクト第2段優秀賞
ピンク映画初監督とは思えない作品でした。
昨年の #新橋探偵物語 とは別の意味で、
何度も見たくなる作品でした。

フェスでは後1回しか上映予定はないようですが、是非、また、観に行きたい作品です。

意見の異なる夫婦のそれぞれの視点が展開されて行き、ある結論に辿り着いてしまう…

次回作のピンク映画も楽しみです。
養成所時代の演技の先生だった関さんが主演するっていうので、ピンク映画自体初めての経験だったからこれは見ないとなと思って見た。「やりたいふたり」は時間的に見に行けないんだけど、せっかくの機会だと思ってピンク映画館で見た「悶絶劇場 あえぎの群れ」の感想。年齢制限の影響で編集が違うみたいだから、やりたいふたり自体とはちょっと違うかも。

ピンク映画で想像していたものよりも、この映画はストーリー性が高くて、話が複雑になっていってそれが良かった。「カメラを止めるな!」のピンク版みたいな。ピンク映画って枠組みではあるけど、エロいものを見せたいって感じは全くなくて、低予算とかを逆手にとって、小規模の映画だからこそ撮れるものを撮ってるって感じた。
だから見ていて全然エロい気持ちにならないし、むしろどうなっていくんだ???っていう物語への高揚感が増していくからとても良かった。ピンク映画としてこれが王道なやつではないだろうとは思うけど、若手の映画監督が撮りたいものを撮ることができる土壌が出来上がってるんだろうなと。

ただ、ピンク映画館っていうものは想像通りというか想像以上というか、、、
想像していた通りの異様な空気感だったけど、想像以上に異様だった。行ったのは「上野オークラ劇場」ってところだったんだけど、ここはハッテン場でもあるらしく、下調べとかしないで行ったから、上映中に客席を徘徊してお客さんを物色してる人とかいて、映画を見ていて常に視線も感じるそれはとてもとてもディープな場所だった。行かなきゃわからないことだから行ってみて良かったけど、もう行かないだろうなぁ。
せっかくピンク映画版を見たんだからR15版もみて比べたい。