おかき

マトリックス レザレクションズのおかきのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ちょっとね、1回観ただけじゃ理解が追いつかないですね。
昨今、過去の大作の続編制作に一喜一憂している私ですが、まあこれは良かったのではないでしょうか。
しかしながら、これは観る人によって評価が別れる作品でしょう。観るものが、何を求めているかで変わります。
過去作においての様な、革新的な映像を求めていたら落胆するかもしれません。もちろん、現代的な映像表現には踏襲されていますが、目新しいものはありませんでしたね。また、現代の進歩した世界に合わせてマトリックス世界も変わっていますが、現実とマトリックス世界が曖昧に感じます。あの頃の良さを求めるとどうなんでしょう。でも、マトリックスのバージョンアップを繰り返しているわけなので、仕方ないんですけどね。
今回の監督の姉さんのことを軽く調べればわかりますが、極めてパーソナルな理由で映画を作っています。1作目の続編でありリブートであり、シリーズ4作目でもあります。感情的です。エモーショナルでしょう。ネオとトリニティの関係性、言うなればS極とN極のような、二位一体のような、そんなものがより一層描かれていましたね。
そもそも、メタメタにメタ表現を恐れずに使ってるのって監督からの意思表示なわけで、革新的な映像を作り出す気なんてそもそもないんじゃないかな。このシリーズに価値を見出すところはそこだけじゃないんだぞと。前半パートなんて1作目以降の意図したものと違う方向に進み搾取されていった『マトリックス』というものをメタ的に批判しているから。意図的に避けてる様に見える。パンフレットとか読んで思いましたね。
続編もありそうな感じでしたが、今後どうなるのでしょうか。
それにしてもモーフィアスとエージェントスミスの役者変わったのは、映画内では色々理由つけてたけど、残念だなあ。
おかき

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