hasegawafumika

マトリックス レザレクションズのhasegawafumikaのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

一作目の自己投影が洒落すぎていた分、当てつけのような自己投影が皮肉的で、一人歩きしてしまった過去のマトリックスで伝えられなかったことを監督が今の時代に戻してやるという意志を感じた。
ネオも支配されていたように、マトリックスの支配による居心地の良さを求める人がいなくなることはない。幻想に生きたい人類と解放的な愛を求める人類を統合することこそが救世主の本当の役割で、機械側もその時を待っているのではないだろうか。敵方の誰一人も死なせていなかった。対立構造では無い愛を描いた意欲的な作品だったと思う。
『パパ、ママへ 全ては愛から始まる』
愛は意識の一つに過ぎないが、生物は体現者としてカタチにする力を持っているのだ。
人の意見を聞きすぎたり、複数の自分を演じすぎると他人軸で生きてしまう。スミスが言っていたように、この世界の創造主、いわば救世主として存在するのは自分一人なのだから、思考力を奪われるノイズ塗れの世界に浸っていては駄目だ。
バッグス達と同じようにネオを探して求め続けていたからリアルタイムでマトリックスの新作に立ち会えたこと自体が素晴らしい!
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