擦りまくられた表現ですが、、
ラナ・ウォシャウスキーのシン・マトリックスです
自分の作品全てに「マトリックスの監督作品」と冠をつけられる苦悩
偉大な作品を作ってしまった事による呪縛のようなものです
作り手の中では終わったものに対して
周囲がそれを引き離してくれない
代表作があるのは誇らしいことだが、
当の本人からすれば過去の作品と比べ続けられるのは決して気分の良いものではないだろう
シン・エヴァで自身の作品との蹴りをつけた庵野監督同様
マトリックスリザレクションでラナ・ウォシャウスキーも蹴りをつけにきました
当初想像していた新たなトリロジーの序章といった想像は
鑑賞が終わる頃には消え去っていました
とにかく前半の吹っ切れたまでのメタ要素が素晴らしい
映画として賛否両論が分かれる要素ではあると分かった上でですが
これがマトリックスをリザレクションする意味なのだと
こうしなければリザレクションできなかったのだと
マトリックスとの距離感が「全作品を数回観てる程度にはハマった」目線での感想です
20年空けて作る続編としてはこれぐらい振り切ってくれた方が気持ちいい
メタな要素を含ませることで、監督のこの作品とのケジメにもなっているし
それを受け入れて今描くマトリックスの世界観
残念ながら、映像的な斬新さはありません
予告での重力を無視したようなトリッキーな動きがピークです
それでも懐かしのキャストが揃う同窓会的な展開は
当時からのファンには嬉しいですし
…まあ、あくまで私程度のファン目線ですが
マトリックスに心酔していたファンの方々からすると
色々思うことはあるかもしれません
最近ちらほら見かけるネームバリュだけで作られてしまう
墓荒らしのような続編にはなっていなかったので
興味ある人はぜひ!
---------------------------------------------------------------------------------
劇場名 :109シネマズ川崎
上映日 :2021/12/18(土)
上映時間:15:30 ~ 18:10
上映劇場:シアター7
上映作品:マトリックス レザレクションズ[IMAXレーザー・字幕]
座席 :M -23