カレクック

ルディ・レイ・ムーアのカレクックのレビュー・感想・評価

ルディ・レイ・ムーア(2019年製作の映画)
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似た映画に『ディザスター・アーティスト』が入っているが、自主映画製作モノという同じジャンルではある。ただ、この映画そのものがブラックプロイテーション・ムービー的醍醐味(オマージュだから当然か)も充分味わえる、という意味では大変おいしい一作と言えるだろう。
ところでルディ・レイ・ムーア、ディスコグラフィーの多くが配信で聴けるようだが、1959年からアルバムを作っていて、1970年より前の三作品は、バックの演奏が無い語りのみの実況録音盤だった(シングルでは歌モノのR&Bナンバー"Step It Up & Go"を出しているようだが)。ということは、やはりラップの元祖的なレコードで世に出るより前にもそれなりにコメディアンとしてのキャリアがあって、しかもタイトルだけ見ると結構お下品だから、芸風はあまり変わらずスタイルが固まって売れたんだな。最初ブロウフライみたいな人かと思って観てたけどだいぶ違った。映画的脚色は全然構わないけど、最初は歌手になりたい人だったのかな、と思うよねあれは。余談ですが。
最高のベッドシーンは実際にあのままだったんだ、と感動した。
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