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バーニング・ゴーストのeigajikouのレビュー・感想・評価

バーニング・ゴースト(2019年製作の映画)
5.0
アンスティチュフランセ東京で見れなかったからアマプラで見てしまったが、
横浜ジャック&ベティで念願のスクリーン鑑賞できた!
↓この文章はアマプラで見た時書いたが、予想通り2回目でも涙がぼろぼろ出てしまった。
私は泣ける映画がいい映画なんて全く考えていないし、映画見て泣きたいなどと思ったことはない。だけど、最近『tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!』『フォーリング 50年間の想い出』と本作と思わず涙してしまった作品が続いた。

人が居なくなってしまった人の記憶と生きていることを、とても繊細に映像化することに成功していて傑作と思う。
ロマンティックなファンタジー映画と言えるかと思うけど、色々言葉で説明すると台無しになってしまうタイプの作品なので是非先入観なしで見てもらいたいな。
《幽霊のジュストは自分のことが見える人々を探して、パリの街をさまよい歩く。死後の世界へ旅立つ人々のために、彼らの最後の思い出を集めていると、生身の女性アガトに巡り合う。幽霊と人間の恋の行方は…?ジャン・コクトー作品を思わせる幻想的な映像が味わい深いゴーストストーリー。2019 年カンヌ映画祭ACID 上映作品、同年ジャン・ヴィゴ賞受賞。「感情は直ちに沸き起こるわけではなく、物語の奥深くからゆっくりと生まれてきて、熱狂的ロマンチスムに包まれたフィナーレを機にすべて押し流されていく、若々しいまでの熱気を帯びて」。マチュー・マシュレ》
アンスティチュフランセ映画批評月間2021で坂本安美さんが「ぜひスクリーンで見て下さい」と言われていたのに、見そびれてアマプラで今頃見た💦
この美しくスケール感のある映像は確かにスクリーンで見たかった…坂本さんの言うこときいて無理してでも見に行けば良かったと後悔してるけど今頃仕方ない。
それに、ボロ泣きしてしまったからアンスティチュで見てたら恥ずかしかったかな…
いつもスクリーン鑑賞してても涙目になることはあるけど、泣くことはない。自宅で1人で見てる無防備さがあったからか、ジュストが自宅に帰ってお父さんと話すシーンと、アガトのおばあちゃんと話すシーンで涙がボロボロ出てきた。

ジュスト役のティモテ・ロバールは、『シノニムズ』トム・メルシエールと似てないですかね?(いやその脱ぎっぷりがとかでなくて。)過去のない男がとても似合っていた。
アガト役のジュディット・シュムラはいつも信頼できる仕事だけど本作も素晴らしかった。
ジュストが出会う人たちも味のある人ばかりで短い出演でもそのキャラクターの生きてきた背景を感じさせてくれる人たちだった。
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