◆あらすじ◆
ライオネルは障害を持ちながら優れた能力で恩人のフランクの探偵事務所で働いていた。ある日、フランクが他の人物と会合中に殺されてしまう。ライオネルは事件の真相を追い始めるが、そこには街全体にかかる陰謀があった。
◆感想◆
私立探偵のライオネル(エドワード・ノートン)の活躍と街全体に揺るがす陰謀の陰湿さを描いた作品となっており、勝手に言葉が出てしまう障害を持ちながら、必死に事件を追いかけるライオネルの行動力やその心情が魅力的な作品でした。
ライオネルは元々、孤児だったがフランクに引き取られて以来、フランクを恩人として慕っており、相手を想う気持ちの純粋さと探偵としての要領の良さを持った人物であるように感じました。事件の真相を追う中で嘘も方便で立ち回り、様々な情報を得ていく姿はまさに探偵という感じがしてカッコ良かったです。
最初はどうしてもライオネルの持つ障害について滑稽に感じてしまいましたが、ストーリーが進むにつれて彼の個性の一つに過ぎず、彼の能力を否定するものでは無いことを深く感じました。
ストーリー展開として、事件を追ううちにブルックリンのスラム街の退去や建て替えといった建設計画が関わっていくことが分かります。そこには建設業界を牛耳るモーゼス(アレック・ボールドウィン)という悪党が大きく幅を利かせており、カリスマ性と行動力の化物と言った感じがして、ストーリーをしっかり締めていました。
なかなか面白かったと思います。
鑑賞日:2023年11月9日
鑑賞方法:Amazon Prime Video