むつ

水上のフライトのむつのレビュー・感想・評価

水上のフライト(2020年製作の映画)
4.1
初日に鑑賞。

この人は何頭身なんだろう?と毎回思うスタイルの良さ、笑顔が素敵な中条あやみさんが好き。
「チア☆ダン」での体幹あるバランス力が今作でも発揮されている。カヌーに乗ることがまず難しいのに凄すぎる。

自分の目標に向かって、他を蹴落とす強さを持つ女子大学生役。陸上個人技の高跳びから、水上個人技のパラカヌーへ、不慮の事故での車椅子生活の悶々とした日々から抜け出していく話。
筋書きは読めていたけど、スポーツの世界の切磋琢磨しながらの泣ける作品が好き。

事故のシーンが衝撃的で頭から離れなかった。
飛び出しは要注意。
母役の大塚寧々さんと、亡き父の友人役の小澤征悦さんが、カヌーへと誘うが、子供たちの後押しはやはり強い。
杉野遥亮さん演じる影のある、障害者装具の技術者役がまたいい。クールにプロの仕事を見せてくれる。

障害を大きく3障害に分けるとしたら、身体、知的、精神。中でも身体障害は周囲には見た目で分かりやすい。
さらに障害者でも色々な性格の人がいる。
障害のせいにして落胆しながら生きる、ワガママに生きる。
障害をバネにしてチャレンジしながら生きる。
どちらが良いのか。
なってないくせにと思われるかもしれないが、私だったら後者を選ぶ。

周りに支えられながら、時には甘えてもいい。でも置かれた環境に甘えないで生きてほしい。
「置かれた場所で咲きなさい」この言葉がしっくりくる今作はパラカヌーの瀬立モニカさんも携わったという。もっとたくさんの人に観て欲しい、
むつ

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