めっっっちゃよかった...
脚本も話の展開面白いのはもちろん声を大にして言いたいんだけど、この映画のなにがすごいと思ったかって、俳優のみなさん「日常の会話」、うますぎませんか?
というか、みんなのあの「日常会話」感のセリフや間合いすごくない?
青くんの話し方が歯切れ悪くて"いや、結局のところ何が言いたいんか?"な感じとか(特別思い浮かぶ人物が身近にいるわけじゃないのに、いるいる、こういう感じで話す人いるよねって思ってしまった)、日常会話してて随所につい出ちゃう"いやっ"とか"あっ"とかの感じとか(だけどほんとにキメなきゃいけないときはちゃんとしたことをはっきりと言う)、イハちゃんが途中ちょっと噛んでるのもむちゃくちゃにリアルだし、全編通して日常のオチがない会話の雰囲気とか、それを垣間見たときのむず痒さ、リアルさがものすごくよかった。
あの【幸せになりたいっすね】のナカハラくんであった若葉さんが主演してること以外にも、「少女邂逅」でミユリとして高校生役だった穂志もえかさんが雪役で出てて、個人的に勝手に「おおお〜!!遠い親戚の子と久しぶりに会ったら大人になってた〜!」感あった。
あと、マスターがいる青くん行きつけのバーに「0.5ミリ」と「愛がなんだ」のポスターが、古書店のビビビには「カメラを止めるな!」と(たぶん)「PATERSON」のポスターが貼ってあったよ。
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見終わって劇場出た脚で久しぶりに向かった馴染みのあるカフェで思わずチーズケーキ注文しようとしたけど、「下北に憧れていた自分」と「映画の余韻を引き摺った自分」にギリ残ったつまらない自尊心が勝って、代わりにタルトを注文した。
外は雨がひどくて、店内は換気がばっちりなので前来たときよりも少し涼しくて、照明はいつものように少し暗くて、コーヒーミルの音と雨音が美しくて、タルトとコーヒーもいつものように美味しくて、ああ、幸せだな、と思った。