シッカン

街の上でのシッカンのレビュー・感想・評価

街の上で(2019年製作の映画)
4.3
絶対好きなヤツ!と思いつつ見るのが後回しになってしまった。その間に映画館を閉めるというファックな愚行があり、往復44キロもチャリ漕ぐはめに。途中風が強すぎて怖すぎて泣くかと思った。

キャラのリアルさがヤバく、途中はフェイクドキュメンタリー見てるような感覚。ひょっとして今泉力哉と俺って共通の知人めっちゃいるんか?とか思うレベル。

古本屋の女の子の喋り方、あれなんなん?むにゃむにゃ喋るメチャ可愛い感じ。服のオシャレさと合わせて、顔が可愛いだけの女とか余裕でボコせるタイプだよな。

白眉はやはり関西弁の女の子との長回し。いや、マジ凄えっス。恋愛方向に行く?行かない?何なら若干下ネタも混ぜつつ?のスリリングなやり取りがヒシヒシと伝わる。

まあそれは良いんだけどさあ、イチイチ俺がひた隠しにしている「実はサブカル女めっちゃ好きなんスよグヒヒ」みたいな内面に向き合わせんなよマジで。

あの映画撮ってる女とか超可愛いのに、酒場でのあのリアルなしかめっ面よ。そりゃ四六時中ニコニコしてるとは思わんけどさあ、そういう理想を持っちゃうこともあるんだからさあ、ホント怖いって。
つーかそこはさておき、テメェは監督としてはクソだ。素人扱うって分かってんだからもっとディレクションしろや。
と思っていたら、古本屋の子が気違いテンションでクレームしてくれてガッツポーズ。

不満があるとすれば結末なんだよな。主人公と最初の女が今でも思い続けてるってのがよく分からんかった。主人公は女と出会えそうなイケすかないバーとかライブハウスに出かけまくってて、とりあえず彼女欲しいっス誰でも良いんでって男じゃないの?そう思ってたお前の内面を反省しろって事?え、酷くね...

それから、地味にキーマンなのが、最初に服買いに来た男だよな。アイツが要所要所でチラッと出てくるのが、街をテーマにした映画として超ナイス!個人的にはPS1の「街」ってゲームの下北沢版じゃん!と感激。
よって、あの警官は本物じゃなくて、コスプレしているだけの奇人って事が一発で分かるわけよ。どーよ!
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