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グリーン・ナイトのnocchiのレビュー・感想・評価

グリーン・ナイト(2021年製作の映画)
3.8
ドゥニ・ヴィルヌーヴのDUNEのような充て方を、A24にした、アーサー王伝説関連寓話の映像化。

押井守作品くらい説明皆無で話が進み、ほぼメタファーで描写されるため、真意を読み取る背景知識がないとかなり難しい。神話、寓話を理解している必要があるが、意図を推察していくことを愉しむ作品でもあるのでバランスは難しい。知らずにみると、ただの、ガウェイン総受け同人みたいな話になる。

映像的にはゲームオブスローンズのチームが実写化したFGOみたいな感じ。アイルランドロケで、かなり原作に寄せたと思われる。美しき自然とskywalker soundの音楽…!

ミッドサマー期待で観に来た人には「何言っとるかわからん」だっただろうけど、PVや筋書き見てこれを鑑賞しにくる人はそもそもかなり絞られるであろう結果、評価が落ちにくいという現象はおもしろい。

母や女に守られる少年時代、王や民にその名を知られ出立し、屍と化した先達の姿を見て、盗賊に捕まるという初手や、歳上のおねいさんに誘惑されるというお決まりの試練を乗り越え、いざ緑の騎士に対峙する。

女型巨人が完全に進撃。ケルト神話に寄せるなら3人にしてほしかったなあ…
お供のキツネさんがぐうかわなのだが、口開いたら中が渋いおじさんだったのは悲しかった。キツネって誘惑、狡猾の象徴だから、夜になったらおねいさんになって主人公を拐かして破滅に導くんじゃないかと予想していたのに…。。笑
毒キノコ食ってやられてるあたりゼルダ感があった。
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