牛乳とアップルパイ

エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIEの牛乳とアップルパイのレビュー・感想・評価

4.9
これ、そんなに急がない!ブレイキングバッド大好き!って人は絶対に1から見直してからエルカミーノ行った方がいいよ

途中からじゃなくて最初から復習してほんっとによかった〜〜〜って心の底から思いました

「ファンに向けた映画」まさにその通り
確かにジェシーのその後の話なんだけど、あの時どうだったのかとかどうしてそうした(言った)のかとかをより深く味わう、理解するための映画っていう感じかなぁ
ブレイキングバッドよりはベターコールソウル寄りで、ブレイキングバッドとの時系列が重なった部分であっ!これは!っていう発見を楽しみながら見ていました

だから「新たなストーリー」を求めていた人にはちょっと物足りないかも

やっぱりジェシーは本当にとっても優しい人で(虫にも優しいの!!!!!!そこ!!!!ね!!!!私の好きなシーンあった!!!!)人を敬う気持ちがあって、それがちゃんと自分と向き合ってくれた人には伝わってたんだろうなぁって嬉しく思った(まぁ、全然悪いことしまくってるんだけど)
まず友達2人、いいヤツすぎるから!お前ら最高だぜっっっっ!!!!!

でもただ優しいだけじゃ生きていけなくて、汚いやり方とか悪い事とかを身につけて社会の荒波に揉まれて(荒波すぎるし揉まれすぎ)成長したんだよね......(個人的には薬品の名前もろくに知らないジェシーが覚えようとして覚えたわけじゃなくウォルターと“一緒にやってきたから”高純度のブルーメスが作れるようになったっていうのがめちゃくちゃカッコよくてしかもウォルターとの関係の強さというか証拠みたいに感じちゃうんだよねぇ、大好き)

宇宙に身を任せる生き方はひどい。自分で決める方がよっぽどいいと言うジェーン
人生を振り返って自分で選択したと思えることがない、情けないと言って「自分で選択する」ことを選択したウォルター
宇宙に身を任せるのはいい生き方だよ、と言ったジェシーは最終的には自分の道を自分で選択した...のか???

でも「過ちを正す」という選択はできない。過ちはもう正せないから。さすが年長者のマイク、という冒頭の一言

私も自分の生き方に関してちゃんと選択してきてないなぁ〜気付いたらこうなってた
今だから思うけど、自分の目標に向かって進む人生みたいなのに憧れる
一回何かのレールに乗っかった方が人生楽だと思うんだよね...全然楽じゃねぇよ!って言われるだろうけど、脱線しっぱなしの人間からしたら(生きるのが)楽そうに見える時もあるのです

一番エルカミーノの内容が予想できなかった最初のスキニーピートの予告編(本編未公開)が本編と繋がってそれでこれかぁ〜〜〜〜〜いつの間にか“ただの友達”じゃなくなってたんだなぁ....としみじみ

ぜひ時間さえあればブレイキングバッド1から見て、予告編も見て、フル装備で挑んでほしい映画です