アノン

世界一不幸せなボクの初恋のアノンのレビュー・感想・評価

世界一不幸せなボクの初恋(2019年製作の映画)
3.8
完全マーティン目当てで観たけど、想像以上に面白かった。日本未公開なんて勿体ない。

幸せや怒りなど強い感情を持つと失神する病気自体初めて知ったけど、ラブコメというジャンルの映画で、幸せを"抑制"する主人公が登場する設定が新しかった。

てかまず、主人公のチャーリーのキャラがめちゃくちゃ好き。語彙力あってノリも良いけど、陰があるあの感じ。人の悲しさに人一倍共感できるってのも良いなぁ。2人が図書館で最初に出会うシーンとか、チャーリーまじ良い男過ぎて惚れた。

あと幸せになるとぶっ倒れるから、葬儀用のBGM流しながら悲感的なワードを唱える通勤のシーンが面白い。

弟や叔母さんなどの他の登場人物たちのキャラも良いから、1時間半 時間を気にすることなく楽しめた。

好きなシーンは結構あるけど、特にエンドロールの途中に挟まるワンシーンがほんとに最高。一言もセリフが無い短いシーンだけど、幸せが滲み出てた。ああいうなんでもない「日常の幸せ」ってめちゃくちゃ素敵に感じる。絶対エンドロールまで観てほしい。
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