望月のバイタリティはすごいし、なぜそこまでできるのか?もっとこの人頑張って欲しいと応援したい気持ちはある。
もちろん、やりすぎと思う部分もあるしルールは守りなさいよって思うけれども。
ただ、問題は森達也。
話の主軸である望月を置いて、自分のイデオロギーの主張をするシーンが多くみられる。
俺が見たいのは「新聞記者」であって森ではない。
過去作「A」の時に「自分の映像が誰かの味方になってはいけない、あくまでもフラットではないと作品として成り立たない。」とか言っていたのに、あの時の主張はどこに?
森のイデオロギーの代弁をするのが望月だったってこと?
個人(国の人だけど)を敵にするような映し方が多く、観てる我々をアジテートしているようだった。
もちろん、国のやり方にイラつくし、特に質問妨害に関しては酷いものだと思うけれども、だったら他の記者がなぜ擁護してくれないのかなど、メディアのあり方自体にももっとフォーカスを当てて欲しかった。
これをドキュメンタリーというならば満遍なく意見を聞いて、客観性を保っているVICEが作っている作品の方が優秀。
最近の森達也は公平性・客観性が薄れているように見える。
2022075