i-新聞記者ドキュメント-の作品情報・感想・評価・動画配信

「i-新聞記者ドキュメント-」に投稿された感想・評価

アーツ

アーツの感想・評価

3.5
「新聞記者」と続けて鑑賞。菅新総理をよく知らない人が観たらどう思うかなぁ?政治に詳しい後輩に観せたら、「情報操作し過ぎ!」と憤慨してた。アニメはいらない!
権力に屈せず、意思を貫く人はかっこいい!全てが合っているとは思わないけど、それもまた良い作品です
藤井道人監督の「新聞記者」は個人的に大変な「駄作」であった。それは作品の「質」や「出来」以上に語ろうとする事への志の低さであったり、観客に訴えるべきことを伝える上での「信頼」がつくり手から感じられなかったからこその「駄作」という評価である。 

その「新聞記者」と「親戚関係」のような映画が本作である。

先に述べた点で、本作の方が映像作品として充分に面白い。少なくとも「ドキュメンタリー」としても「映画」としても腰が引けたような描写はないし、タイトルにある「i」という人称が体現するように、東京新聞の記者である望月衣塑子だけでなく、森達也監督自身の思想や、登場人物様々な「個」がない混ぜになっている。

何にせよ。本作はイデオロギーの物語ではない。少なくとも特定の思想のプロパガンダではなく、多様な個が入り混じり、監督や望月記者も含め、個が個でいるために「拗らせて」いたり「面倒くさい」感じと、何か自分の発露に沿って行動をし続ける「業」を浮き彫りにする。

森友問題に関連した「籠池夫妻」の胡散臭さや、伊藤詩織のいち女性としての裁判の臨む際の生身の表情や葛藤などもそうだ。
少なくとも本作の敵は、リベラルにとっての保守政権ではなく、個に対して無表情に制限をかけてくる「権力」の冷淡さの方だ。
孤軍奮闘に対して、さらなる孤立を仕掛けてくるその構図。「天敵」とされる当時の官房長官、菅義偉の態度を改めて見直してみても。現在の総理大臣として君臨しているかと思うと、非常に恐ろしさを感じてしまう。

構成自体が、森監督自身がせり出てくる歪な視点の転換も含め、エモーショナルさを重視し、時には悪ふざけ甚だしいとも思える演出もまた監督が意図する、監督自身の「i」=一人称であることを訴えてくる。

個人的には権力を持った「保守」側は菅義偉や麻生太郎をはじめ、無表情を基本にした冷淡で鈍重な感じ悪さvs対してリベラルな考えの側には「批評というコメディ」を演出するための捻れ、拗らせと表裏一体の強烈な個性みたいなものを感じて、本作自体はとてもエンターテインメントしつつ、頭を抱えてしまった。
録画してたのを無性に見たくなったんだけど、
見初めてその理由に気づいた。
望月記者を描くことは、
当然そのライバルである菅義偉が描かれているということ。
だから見ときたかったのかもしれない。

しかし、これはエンターテイニングな作品でした!


もちろん中心は望月記者に据えてるとは言え、
安倍政権時代の疑惑、問題点に触れられ、
しかも望月記者の取材を取材する形で、
まぁそうそうたるメンバーが納められているもんだから、
見ながら驚いたり笑ったりしちゃいましたよね。

中でも個人的にギョッとしたのはレイピスト山口ね!
望月さんと普通にやりとりする彼の姿は、
こういうドキュメンタリー映画だからこそ見られたんじゃないかな。

間接的にではあれ、もろに政治の話をしてて、
かつ過去作以上に映像の演出があったし、
森さん本人が入ってくるシーンも多かったので、
マイケルムーア感がありましたね。
特に最後に語り出す辺りなど、
もう真っ向から寄せていってんのかって感じがした。

しかし、題材が題材なだけに、
おもしろい一方で本当に苦しくもなる。

中盤で外国人記者たちとのやりとりのシーンで言ってるけど、
望月記者が目立つこと自体がおかしい。
監督のお箱とも言える警備の警官とのやりとりも、
いかに権力が際限なく市民の権利を剥奪してるかを表してるし、
実際、こんな作品の存在や望月記者の存在など、
大多数の国民は知らないし、興味を持たない。

今作を見れば安倍政権がやっときたことや、
菅さんがやってきたことの酷さは明白だと思うんだけどなぁ。
おやす

おやすの感想・評価

3.0
ドキュメンタリーなので、まあこんな感じなんで、いいと思います。警察が国民守るとか😅って感じでした。某超人気ドラマの銀行員は仕事しないんですかね?とか、フィクションだよねーとか思っていましたが、某官僚の様子を見ていて、現実の方が酷いよねーと思いました😅こんな酷い人間でないと偉くなれないんだなーという思いを新たにしました。誰か言ってたなー「自分の上司がダメだった場合、その人を上司に持ってきたその上司もダメだから、その会社は辞めるべき」って。一理ある😁
あんまりこういったドキュメンタリーは観ないのですが、新聞記者観る前の予習として鑑賞。
面白かった。まさに異色の作品。報道されてる内容の受け取り方や、どこまで信じるのか、を改めて考えちゃいます。
この作品の内容自体も、どこまで?と思うし。普通に受け取っちゃうと、新総理大丈夫か?になっちゃうし。それをなんか俯瞰してみると、エンタメとしても面白いかと。
Kente

Kenteの感想・評価

3.5
望月記者の素晴らしさについては他の方がたくさん記載している通りで、報道という仕事の尊さに気付かされる。ただ、ドキュメンタリー映画としては、望月記者自体が客観的に描かれているというより、彼女を通して監督の主張したいことの方がやや全面に出すぎるきらいがある。
Takuma

Takumaの感想・評価

4.2
何の気なしに見てみたらとてもタイムリーな人物に関わる内容でもあったのでとても興味深かった。

メディアの報道しかり、この映画しかり、ぼくらの目にするものにはすべて演出が介在していて、そこにある真実を見抜くためにはもっと広く深く学んでいかなくてはいけないのだと思ったけれども「でもそんな時間はない…」と言いながら寝っ転がってダラダラこの文章を書いています。

コナンくんは「真実はいつもひとつ!」と声高に言っていたけれどそこには見方によって見え方の違うたくさんの真実があるというのが本当のところなのではないかと思いました。(なんの話し?)
望月記者は強い、ブレない。前を向いて、ほとんど男性しかいない会見で自分の意見をいう姿が印象的。国民に真実を届けるために戦っているように思って、もっと勉強していかなければならないとおもった。エネルギーと正義感いかに伝えるかの使命感がすごい。

森友学園、加計問題、辺野古基地問題、菅さんとさまざまな場面を映して、切り込んでいた。本気で立ち向かってる人が白い目で見られるって最悪だな、、。彼女が社会からはみ出して見えるってこと日本社会の問題。普通に政治に切り込んでいるだけでこんなに見応えのある映像、、。

i 一人称でいること。私たち、みんなじゃない。私として思想して、主張する。

国民(記者)の質問に答えず、時には嘲笑い、特定の個人を集団の中で中傷する人がこの国の未来を担うのかあ。

日本のメディアは誠実さにおいて後退してる。質問ができない。記者たちはもろい関係をこわしたくないし、多くの日本人は外交政策に無関心だから。

この上の言葉印象に残ったなあ、勉強!!
NO4

NO4の感想・評価

4.0
官房長官の会見で忖度なしの質問を浴びせる東京新聞社会部・望月記者に密着したドキュメンタリー。
官房長官とのやり取りで異質な存在として注目されるようになるのだが、それ自体なんで?って。質問に対してまともに回答しない官房長官の方が異様なのでは?
疑問は消えず。
挙げ句に「あなたの質問に答える必要はありません」って、なんでこんな会見が許されるの?テレビで同じ口が『真摯に向き合』って『丁寧に説明』するなんて言うのを見たことあるけど…
コメディか?
二枚舌もこれほどまでにあからさまに見せられると逆にスガスガしくもある。
質問する記者の後ろには国民がいる。記者の質問に答えないということは国民の知る権利を蔑ろにする行為なはずでは?我々の権利が奪われていく。
ホラーか?
だから、望月記者の奮闘には声援を送りたい。決して折れず、ガツガツ食って、上司にだって臆することなく噛み付く。森監督にだって容赦はない。
望月記者、あんたスゴいよ。
ラストで森監督自身によって語られるタイトルに込められた想い。決定して多勢に流されることなく、個々一人ひとりが各自の見方を持つ重要性。
しかし現実には、新総裁を選出する選挙という名の壮大な出来レースを見せつけられたりするわけで。派閥の意向の中に埋もれる個人の意志。一国のトップを決定するのがこれじゃあね。
これからの政策を注視する上でも、ぜひ観ておくべき作品だ。こんなヤツが国のトップでいいの?そんな戦慄をリアルに感じさせられる。今となったら、そんじょそこらのホラー映画よりも充分震え上がりますぜ。
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