“プレイリストムービー”と言う映画で使われる楽曲が先に決められ、それに基づいたストーリー構成という手法で作られた映画のよう。そのシーンや登場人物の心情に沿った楽曲が流れる。
いわば複数の曲が使われる長編MVのよう。
第一部、第二部のような感じで前後半で話の軸が兄から妹に変わっている構成。でも予告編を見ると妹主軸のよう。
不吉な展開の時には必ず雨が降る演出があるようにシーンに応じて音楽がトランス調な曲調が多くなる。
兄タイラーの順風満帆そうな前半から後半への没落ぶりがあまりにも悲惨すぎて目を背けたくなる。音楽やカメラワークにより没入感が凄くて危うく呼吸しづらくなるところだった。
映画の構成アイデアやサントラ、さすがA24というだけあっての色彩映像。
ただ少しばかり覚悟を持って観る必要はある。
