KenTA

WAVES/ウェイブスのKenTAのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
4.3
ポスタービジュアル、さらに“プレイリストムービー”というキャッチコピーに惹かれた作品。予告は一度しか見ていなくて、しかも内容そんなに覚えてなかったけど、それでよかったのかも。正直、使用されている音楽は「名前は知ってる~」くらいなもんで、効果的に使われている場面以外は回収しきれなかったと思う。さておき、物語は自分のバックグラウンドと重なる箇所が多くて、どんどん吸い込まれる。感情を揺さぶられることはあっても、たまらず溢れ出してしまう映画は久しぶりに出会ったかもしれない。キャッチコピーだけを見るとポップな印象を受けるし個性が際立つカメラワークや色彩、ライティングに注目してしまうけど、それだけで終わる映画じゃない。根っこのテーマは普遍的で身近に存在するもの。決して明るい映画ではないけれど、不思議と観賞後の気分は晴れやかだった。エミリー役のテイラー・ラッセルが素晴らしいです、彼女が希望の灯火。あと、ルーカス・ヘッジズは出演作を見る度に彼の存在そのものに感謝したくなる。ルーカスくんが居てくれてよかった(?)ひと足に鑑賞することができてよかったです。ダラダラと書き連ねてしまいましたが、自分が想像してる以上に記憶に残り続ける映画かもしれない。
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