語りの兎と午

WAVES/ウェイブスの語りの兎と午のレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
4.0
風呂でハンバーガー食ってるとことかめっちゃ悲しくなった。
実際にアスリートが怪我して、鎮痛剤中毒になる問題もあるし、それに似た様な感じで、本来の目的で使用してたものから、逸脱して薬物依存になるケース実際にいっぱいある。
そこに妊娠とか親との関係など、抱えきれないものを抱えている思春期の辛さを、音楽のパワーでカッコよく表現しててやばかった。
なんとなくノレたり、お洒落なだけで選んだのとは訳が違う。そこがこの映画の重要なポイントだと思う。
歌詞から作られたであろうシーンも交えながら、ドラマティックmvというよりは、きちんと1本の映画の体を保ったブラックミュージカル映画であり、悲劇もすごくインパクトを持って楽しめた。(苦しめた)。

ロッキーのLVLのイントロだけをMRIの作動音と当てながら流すシーンなんかは、不思議で不気味でドキドキするし、海には海にあった部分を流す映画DJぶりで、これから真似する人が現れるのは間違いなしの演出だった。
カニエウエストのポスターがちらほら映ったり、フランクオーシャンの再生画面が出たりと、次の世代が見たときにプロモーションになる工夫されてたりとか、上手くやってて良かった。

彼女にフラれて最初に見ようと思った思い出の作品。
語りの兎と午

語りの兎と午