このレビューはネタバレを含みます
コロナ禍で観に行けなかった作品。
主演は、大泉洋さんです。
題材になっているのは、太宰治の作品のようでしたが、知らずに観ました。
編集長の田島は女性にはモテる男だった。愛人が何人もおり、青森から妻子を呼び寄せる為に、愛人と手を切ることを考える。
その案が、偽の妻キヌ子を雇い、偽夫婦として愛人に会うというもの。果たしてその悪だくみは成功するのかというお話。
ダメ男をやらせたら、本当に上手いのは、もう皆さんご存じかと思いますが(笑)私は、どちらかと言えば、コメディを演じる大泉さんよりも、真面目な役を演じる大泉さんの方が好きです。
きっと、求められる役が前者の方が多いんでしょうね。
どこか憎めない情けない男と、ずっと1人で生きてきたキヌ子。愛人であるどの女性とも違うキヌ子は、魅力的だったというよりも、等身大の自分でいられることが、よかったのかもしれません。
でも、担当の作家に妻子を奪われるのは、予想がついてしまったので、残念でした。
後半、占い師が出てきて、展開が危うくなります。ここがまた胡散臭い(笑)
田島が死んだというのに話が20分もあるのは、これからどう展開していくのだろうと思ったら、実は生きていたというありがちなこと。
頭を打たれていて、記憶を失っていて、身売りされた場所でまた頭を打ち記憶が蘇るんだもんなぁ。
ツッコみどころ満載ですが、これはこれでよかったのかなぁと思います。
豪華キャストで、皆さん演技が上手いです。それだけでも、価値はあると思います。