いつも通り安定に面白かったし、今回の敵はシリーズ最大と言っても過言じゃないまさかのAI。目的もなく、情報社会そのものを乗っ取って人類を思うがままに支配せんと暴走するその様は得体の知れない恐怖を覚える。そりゃーこんなスケールクソデカな敵が1作品で収まる訳ねーよなと。
それが起因してか、私は前作『〜フォールアウト』のような満足感をあまり抱くことができなかった。中盤のコメディっぽいシーンに薄ら寒さを覚えたのを始め「なーんか違うような………？？？」感。これが物語の前編だからという理由なのか、或いは純粋に私の性癖に刺さらなかっただけなのか………アクションは相変わらずキレッキレだし、かの有名な崖からバイクジャンプから『M:I 1』を彷彿とさせる電車での戦闘はハラハラドキドキの連続だったのに、何故だろう。
何れにせよ、『ワイスピ』『スパイダーバース』同様次回作が死ぬほど楽しみな作品がまた増えてしまった。これぞ正しく私の「死ねない理由」である。
