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タイムマシンのmemoのレビュー・感想・評価

タイムマシン(2019年製作の映画)
4.0
主人公は友人から、自分の兄から性被害を受けたという告白をされたとき、その発言を受け止められず否定しまい、次の日、友人は命を絶つ。時が流れてもそのことを後悔し続けている男の物語。

アニメーションがとてもかっこよくて、映像だけでも満足感があった。長編アニメではあまり見かけない、紙がパラパラとめくられて絵が動いてるような感じがよくて、風と光、記憶のなかのシーンと特に合っている。色彩やキャラクターデザインの美しい絵柄と、現代のシーンの刑務所のSFっぽい雰囲気。

取り返しのつかない過去の出来事についての後悔はどこまでも晴れることはないし、主人公が友人にした態度についての罪もなかったことにはならない。また一歩を踏み出せるようにするための、主人公の後悔や反省を受け止める刑務所内で働く女性の言葉はよかったが、女性の「こういうことはよくあるから強さを手に入れて対処してる」というのはあまりすっきりしない部分だった。
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