ラッパー、SEEDAのアルバム「花と雨」に収録されてある楽曲の映像化。というか自伝映画みたいな感じ?
アルバム聴いてたので本当に楽しみだったのですが、映画としての出来は微妙でした。
作品の好き嫌いではありません。
まず登場人物達の掘り下げが全く出来てないので全然感情移入できない。
主人公が幼少期から青年期までを「tokyo」をバックミュージックに、まさかのダイジェスト放送。いきなり3年後ておい…。
それによりキャラが立たないまま話しが進むので、その後のドラマが感情移入できないので全く盛り上がらない。
この映画のメインストーリーでもある姉とのドラマもSEEDAと姉の人物描写が激薄なので、そんな姉が死んでも感動しないし、ラストで「花と雨」を歌うSEEDAも映えない。
ま、カッコいいんだけどね…。
「live and learm」履歴書記入シーンはグッときた。
重要なシーンやドラマが盛り上がりそうなシーンは全て駆け足で場面転換するし、セリフ回しも違和感アリアリで残念。せっかく演技うまい俳優さんなのに活かせてない。残念!
主人公役の俳優さんはラップが上手でした。
SEEDAの難しいフロウを違和感なく表現出来ていたので素晴らしかったです。
劇中ではSEEDAの曲は思ってたほど流れませんでしたが、自然と場面に合った曲が流れるので違和感なく見れると思います。
あと映像や色使いが本当に綺麗で魅力的です。
赤、金魚、雨、螺旋階段は引き込まれました…。
元ネタを知らない人は訳わからんシーンがあると思いますが、まあまあ楽しめる作品だと思います。
元ネタ知ってる方は登場人物を補完して観れるので、描写の粗さは気にせず楽しめて鑑賞出来るかと。
劇場で「花と雨」聴けてよかった〜。