大きな事件は起きないけれど、日々を生きている人たちに焦点をあてたお話、みたいな構成がほんとうに好きすぎるんだな、わたし……。しかも、この作品に出てくる人たちはみんな、自分の中にちゃんとした『考え』や『解釈』があって（それが凝り固まってしまっているがゆえに、大人ってめんどうなんだよな、とも、青木夫妻のくだりを見ておもってしまったけど）。子どもたちも良い味出てたよなあ。ひろみちゃんは良い子だし、さほちゃんはかわいい。告白した女の子も、自分の芯がまっすぐ通ってて、すごく良かった。
スコアの付け方が好みかどうかになってしまっている気がしないでもないんですが（この作品に限った話じゃないけど）、構成とか、絶妙な台詞回しとか（変に気取らない感じ）、ほんとうに日常のなんでもない人たちを切り取った感じがして、すごく良かったと思う。一部の役者さんのたどたどしさも逆に良いな、と思えた。笑 あと個人的に、終わり方がめちゃめちゃすきだった……！
良い作品に出会えました。
