誰もが抱えているであろうコンプレックス。そのせいで、自分を好きになれず、何度悩み苦しんだか。また、自分のコンプレックスの醜さは自分が一番分かっているから乗り越えるのはかなり難しい。でも、そのままの自分を肯定してくれる人が周りにいることでそのコンプレックスも自分らしさに変わっていくんだなと感じました。そして、そういう人たちを自分の自信のなさのために見落としたり、蔑ろにしてしまってはいないだろうかとも考えさせられました。自分のことが好きということがデフォルトというか初期設定な世界線で生きられたらどんなに楽で幸せかと思うけど、自分のコンプレックスを乗り越えた先の方が、他人の多様性も受容できるもっと幸せな世界が広がっているのかもしれないと思わせてくれる素敵な映画です。
