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失くした体のhrnのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
3.8
失った右手にも記憶があり意思があり、視覚?がある不思議なお話 不気味なんだけどなんか受け入れられちゃう
傘使って空中飛行するシーンの美しさ

はじめ、ナウフェルの行動に正直、こわ……と思ってしまった あんたそれほぼストーカー! 
でも、彼の過去を考えると、人の温かさに触れたことが本当に久しぶりだったのかもしれない 心が動いたのには頷ける
不器用とも言えるのかも

下心があって始めた仕事だったけど、ピザ屋のときより全然夢中になってて、彼の中に温度が生まれたように感じた キーホルダーも、かまくらだって作って!(ガブリエルのリュックにキーホルダーついてたのあらっ!と思った)

ちょくちょく出てくる蝿が不穏な空気を漂わせながら事件が起こり(ここは目を背けてしまった…)
でも最悪の道を選ばず、最後にジャンプしたあとの彼の叫び、それを聞いたガブリエルの安堵のような表情 
これから彼らはどうなるのか全然わからないけれど、作品冒頭の澱んだ空気はなく、
太陽に手を伸ばす昔のナウフェルの希望に満ちたようなカットで終わるのがとてもよかった
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