Shota

仮面病棟のShotaのレビュー・感想・評価

仮面病棟(2020年製作の映画)
3.4
期待せずに観ました。

原作も読んでないので全く前情報もなく、密室脱出系かと思っていたらその要素は薄かったです。

冒頭の、ピエロに扮する犯人が強盗した際に怪我をさせてしまった子を病院に連れてきて、立てこもったあたりの違和感がすごかった。ミステリーの入り方としてはけっこう引き込まれる入り方だなぁと思いました。
ただ、ストーリーとは関係ないことで、病院に階段が一つしかないのはどう考えてもおかしいんじゃないかと思いました(笑)
何度も病院の外観が引きで映るのですが、大病院ではないが、小さくもない病院に見えるので(5階建だし)、非常時の観点から非常階段がないとダメじゃないの?ってずっと思ってました(笑)

主人公の坂口健太郎は爽やかな若手の医者で、正義感が強くて院長にも犯人にも楯突いてて大丈夫⁉︎って心配になるくらい肝が座っててびっくりした(笑)
もう一人のキーパーソンの永野芽郁ちゃんは怪我した状態からスタートしてるのに、手術後は割と元気に歩いてるし、坂口健太郎と一緒に謎解きしてるから思わず笑ってしまった。普通、手術後に病院スタッフと一緒に謎解きなんか出来るかなぁと感心してしまいました(笑)

中盤あたりで話の核心に触れてからは展開が読めてちょっと失速気味でした。
ただの立てこもりではなかったのが良かったが、犯人側はもっと作戦を練って悪に対して殺人とかではなく社会的な制裁を下す、みたいな流れになったらもっと面白かったのにって思いました。

観た後に思うのは、最初から伏線だらけで回収は割と遅いんですが、見事に拾いまくってるのでけっこうスッキリします。もう一回観て一個一個答え合わせしたいなぁ。
あと思うことは、元精神科病院っていう設定があまり上手く使えてなかったので、ちょっと肩透かし感はありました。

原作読んでいたらまた見方は変わったのかもしれないけど、見ていなくても割と楽しめる作品だとは思います。
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