「アナと雪の女王」＋「塔の上のラプンツェル」＋「もののけ姫」＋「千と千尋の神隠し」＋「モスラ」＋「かぐや姫」、さらにパチンコ台の「花の慶次」や「信長の野望」のようなタッチの美しいCG映像とオリエンタルなテイストが相まって、それらがぜんぶ一緒くたになったような楽しさ。冒頭をちらっと観ただけで一気に最後まで観てしまった。
伝説的な東映アニメの「白蛇伝」にも感じたことだが、このお話には女性の妖艶さに翻弄される男性の情けないイメージが強くて、本作ではところどころに出てくるエロティックな描写が「お、ここまで？」と思うほど大人向けな感じで、(結局そこが)すっごく良かった(笑)。
慌ただしすぎるアクションシーンをもう少し抑えて、主人公の感情の機微をもっと描写して、なんならもっと退廃的でエロティックな雰囲気を増やした大人向けの造りだったら、より極上の娯楽作品として楽しめたかも。
