やまじん

ミセス・ノイズィのやまじんのレビュー・感想・評価

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)
3.6
最近新居に越してきたばかりの売れない小説家である吉岡真紀は日々子育てに苦労しながらも小説を書く日々が続いていた。だが、そんな彼女のもとに隣人という壁が立ちはだかる!ある日隣の騒音を注意したことをきっかけに、お隣の関係が崩れ始め二人は争い合うように。ついにはマスコミを巻き込む大事件へと発展してしまうことになり‥

やっぱりお隣さんとは仲良くしなくちゃいけないな、そんな風に思わせる隣人とのトラブル映画だった!壮絶な隣との罵り合いだったりやり合いには気迫を感じ思わず腰が引けてしまうような圧が伝わってきた!

終盤どうなるんだろうとすごい気になっていたが、意外とほっこりで終わるとこには監督の秀逸さがあってお見事!と思わず唸りを上げた!だが、それ以外にもこの映画はよく作り込まれているなーと感心してみれる、秀作ではないかと思う!

何よりも一方だけを悪者にしない演出には多角的なものの見方が見て取れるし、この映画を見て人にはそれぞれ事情があるんだよなーと教え込まれたような気分になったし、正にボタンのかけ違えという言葉がよく似合うそんな作りになっている。この演出と劇中のまさに今を象徴するような広がり方にはなんだか今のネット社会への批判があるような気がして、メッセージ性のあるような映画でもあるのかなと感じた!

演者の演技もなかなかいやらしさが出ていて、思わずみていてムカつくなーと思ってしまうぐらいの感情が巻き怒ってしまう。とにかくそれぞれがちゃんとそれぞれを認識するのは難しいのかなと思うような映画でしたねー
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