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テイクオーバーゾーンのいのレビュー・感想・評価

テイクオーバーゾーン(2019年製作の映画)
4.2
東京国際映画祭にて
たまたま空いている時間に、たまたま席が空いていたから観ただけの映画で、こんなに涙を流すとは思わなかった

同じような家庭環境
弟持ち
教育ママ
陸上部
の私にとっては心の底に埋めていた記憶をグリグリと掘り返され、一つ一つに分かる分かると頷き、それらと向き合いながら観るしかなかった

途中から涙が止まらなくなり、母親に抱きしめられてから父親の元へ行くあのワンカットは咽び泣きだった

たしかに気になる点は元陸上部としても随所にあった、でも監督がQ&Aで仰っていたように映画の嘘でいいんじゃないかって私は内容を上回るほど気になることはなかった

メインのお二人も素晴らしかった
吉名さん笑顔が素敵で繊細な表現が魅力的でした
糸瀬さんあの年で受けのお芝居ができるのがすごい

ほとんどの人にはあまり理解されないかもしれないけど、一部の人間にはとても刺さりそして救うことのできる映画だと思いました
中学生の心情を描く映画って少なく、描かれていてもそれは大人目線でどこかリアリティがなかったものが多かったけど、これはリアルなあの世代の目線だと思う、耐性がなかったからのまれてしまった

早めに劇場公開して欲しい
もう一度見たいです
い