あさ

約束の宇宙(そら)のあさのレビュー・感想・評価

約束の宇宙(そら)(2019年製作の映画)
3.5
挑戦する全てのお母さん(お父さん)へ
どんな仕事であれ、立場であれ、愛する子を想う母としても気持ちはみんな同じ。

主人公の娘を仕事場に入れることや、その他諸々突っ込みどころもあるし、実際にはあってはいけない事ではあるが、彼女の“子供と少しでも一緒に居たい”、“約束を守りたい”、毎日娘と電話で話したい気持ちは、痛いほど理解できる。

仕事(または介護や勉強など)をしながら子育てに奮闘するお母さん達(お父さん)は日々、子どもとの時間や教育と自分の仕事ややるべき事との葛藤で闘っているのではないだろうか。

その葛藤や頑張りって必ず子供達にも伝わっているはずで、子どもはそんな親の背中を見て育つ。だからこそ親は子供のために自分を犠牲にするのではなく、自分がハッピーになることを一番に考えるべきだと。親の笑顔が子どもを笑顔に、幸せにすると信じている。

エンドロールには子育てをしながら宇宙へ旅立った実際に存在する宇宙飛行士達が出てくるが、
国家を背負った責任ある仕事をしながら、さらに子育てというのは相当な精神力と体力がないと続かない。こちとら1泊2日の出張でも寂しくて、心配するのに、ましてや何ヶ月も離れるとか、相当な覚悟と腹を括ったはずである。
そして周りの強力なサポートがあってこそ実現できる事、一人では子育てはできないということを改めて痛感する。

ロケットが発射した時のシーンには感動。賛否両論あるけれど、私はとても良かった。特にバリキャリママやシングルマザーに観てもらいたい。
あさ

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