約束の宇宙(そら)の作品情報・感想・評価

「約束の宇宙(そら)」に投稿された感想・評価


せめぎあう宇宙飛行士と母親

規範を突き破ってはじめて両立できるのだと

宇宙の神秘と、親子の愛情との時を超えた接触はやはり美しい
JinRock

JinRockの感想・評価

1.5
2021年56本目

仕事を何だと思ってるんだ!
まったく責任感がなくて腹が立つ!
エンディングで出てきた人たちに無礼な気がする!
『約束より大事な規則もあるよ』

可もなく不可もなくといった感じ。
宇宙へ “行くまで”のお仕事ムービーとしてはバッチリだけど人間ドラマとしてはややありきたりで外連味が無い。

ESA(欧州宇宙機関)が全面協力してるだけあって主人公サラ達の施設での訓練シーンは充実してて良かった。流石にロケットの発射シーンは本物の映像を流用してたけど。他のクルー達と口論になったりするものの最終的には励まし合う感じだったのも安心感はあったかな。宇宙飛行士の映画だと『ファースト・マン』や『ゼロ・グラビティ』などがあるし、宇宙飛行士とその娘の親子愛を描いてる点では今作は『インターステラー』によく似ている。が、あくまでこの映画は宇宙へ行くまでの訓練の話なので宇宙で活躍する宇宙飛行士やSF要素を期待すると確実に肩透かしを喰らう。でも僕の知る限り女性の宇宙飛行士を描いた映画は今作が史上初な気がするし、子育てを中断してでも夢に向かはなくてはならない母の葛藤をちゃんと描いてる分十分作った甲斐ある作品だったと思う。

ただやっぱり問題なのはサラの自分勝手な部分が結構浮き彫りになってしまっていること。娘のステラが大事なのは分かるけど訓練に支障をきたしたり私情を持ち込んじゃうのはフィクションとはいえダメでしょとは思う。特に終盤のアレは完全にアウト。一応アレをフォローするシーンはあったけど特に今コロナ禍でもあるわけだし、あれはフィクションだからで許容できる範囲を完全に超えちゃってる。

それと、今作の原題”Proxima”はラテン語で”最も近い”という意味であり、星に関係する言葉でもあるし、今作のサラ達が参加する宇宙ミッションのタイトルでもある。観る前はこの”Proxima”がサラのステラに対する『離れていても心は一番側にいるよ』みたいな意味になると予想していたが、特にそんなことはなかった(苦笑) 。なんでこんな邦題にしたんだとちょっと不満だったけど、確かにこの映画は約束がテーマのお話だったのでこの邦題で文句なしです。

このレビューはネタバレを含みます

素敵な映画でした。


宇宙飛行士を題材にしたもので、宇宙に行くまでをこれほどまで丁寧に描いたものはないと思います。
ましてそこには娘と母としての沢山のドラマがあります。
エヴァグリーンが母として宇宙飛行士としてのサラの心の葛藤を見事に演じ切っている。

宇宙へ旅立つロケットを見上げる父と娘の表情が真逆だったのが印象的でした。
フウタ

フウタの感想・評価

3.9
ちょっとう〜んとは思ったりそこで遅れるんか〜いみたいな😅笑 
96

96の感想・評価

3.2
母親でありながら夢を叶える
それがどれだけ大変なことか

宇宙飛行士が出発するまでの流れを知らなかったので単純に知識として面白かった

女だから、母親だからと言われたくなくて無理をしてしまう気持ちは痛いほどわかる
仕事に夢中になってることで後ろ指さされたくないし、もちろん子供に悲しい思いもさせたくないし、周りにも迷惑はかけたくない
でも必ず犠牲になってしまう人や事はあるし避けられない

子供のケアと過酷な訓練と、心も身体もボロボロになっても夢を叶えるには乗り越えるしかないし周りに協力してもらう他ない

一瞬仲間の宇宙飛行士と不倫関係になったらどうしようって思ったけど一切なくて良かった…

終盤のお母さんのトンデモムーブにびっくりしたし、結局何か解決したとかではないので、ちょっとだけ結末にもんにょり

エンドロールで過去の女性宇宙飛行士が紹介されるのは良かった
こんなにたくさんいるんだーってびっくり
この家族写真の数だけ色々なドラマがあったんだろうなと思うとグッときた
みんなどうやって乗り越えてきたのか知りたい
"完璧な宇宙飛行士なんていない、完璧な母親がいないのだから"
シングルマザーのサラは愛娘ステラと生活しているが、彼女の夢は宇宙飛行士になること。しかしその夢を叶えることは困難な道だった…
エヴァグリーン主演、母娘の関係性をうまく描いたドラマ作品。今作は宇宙飛行士のお話ですが、本質は親子の絆を描いた人間ドラマです。サラとステラの親子関係をいろんな2人の視点から描いており、人間関係の美しさを垣間見たような気がしました。
話の展開的には過酷な宇宙飛行士訓練に苦しむ母親と訓練のせいで会えない苦しみを抱える娘を対比させた展開が多いです。よくあるような親子ドラマですが、シンプルに親子関係だけに突出した演出が光っていました。ラスト近くの2人でロケットを眺めるシーンはその極地であり、最も美しいシーンですね。
そんな内容なので宇宙飛行士ものと考えて見てしまうと肩透かしをくらいます。シンプルな親子ドラマが見たい人にオススメです。
Johnny54

Johnny54の感想・評価

3.0
エヴァ・グリーン様がすごく頑張ってる。
お話も悪くないし、感動的でもあります。
でも心にはあまり響かないし、退屈な展開も否めないところ。
でもエヴァ様ががんばってる。
2021-032
maduu

maduuの感想・評価

3.6
賛否ありそうなラストの行動の以外は万人に受け入れられそうな優しく力強いお話だった。
私的には、ラストのサラの行動でちょっと気持ちが冷めてしまって釈然としない気持ちになったが、パンフレットの監督インタビューで英雄的女性と母親が共存する作品が作りたかったとゆう心意気と宇宙飛行士の打ち上げまでの過酷な訓練の積み重ねのリアリティある描き方、アメリカ人宇宙飛行士のマット・ディロンとの信頼関係を積んでいくプロセスとか良かったなと思う。
あと女性がホモソーシャルがベースの世界で“信頼”を得るのにどれだけコストをかけなくてはいけないかとゆうのがリアルに描かれてるとゆうのもよかったポイント。
一番はエヴァ・グリーンのストイック極まりない作品への取り組みと繊細な演技と美しさが最高だった。私は彼女の勇士を観にいったようなもの!大好きエヴァ・グリーン。
凄くフランス映画らしい個人主義が色濃く出ていて、ルールやマナーを重んじる日本人にとっては違和感を感じる映画かも。しかしながら親子愛はグッとせまるものがあるし、エヴァ・グリーンは美しい。教授の音楽も彩りを添えます。女性飛行士ならではの内面が見れてよかった。そしてロシアの無骨で前時代的な建物や機器たまらんですね。力業で打ち上げる感たっぷりのソユーズも男心くすぐられます。
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