haseshin

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのhaseshinのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画を見終えて、こんなにも放心状態になったのは久しぶりだった。
感謝をモリモリと綴りたくなったのでネタバレ全開でその思いを超長文で書きたいと思う。

初めてスパイダーマンに出会ったのは2002年。
当時アメコミを全然知らない状態で映画館で見たが、衝撃が走った。
web swingが魅せる新たなアクションの可能性。
ヒーローなのに等身大のキャラクター。
そして魅力あふれるヴィランたち。
一瞬で虜になった。

アメイジングスパイダーマンになってから、雰囲気は少しダークになった。
でもさらに進化したアクションや、新たなスパイダーマンのキャラクターに変わらず魅了された。

同時期に上映がスタートしていたアイアンマンなどの他のMCU作品にももちろんのめり込んでいく。
と同時に疑問が湧く。
なぜ俺の愛するスパイダーマンが登場できないのか。彼ならアベンジャーズに入っても間違いなく活躍できるし、原作はバリバリ活躍している!と忸怩たる思いを抱えていた。

そして、シビルウォーでその思いは叶えられた。MCUに俺の大好きなヒーローが合流し、大活躍してくれたのだ。
ただ、MCUで活躍するスパイダーマンを超楽しみながら見つつも、ずっと一抹の寂しさを感じていた。

俺は全部のスパイダーマンを愛していた。そう、過去作の彼らに救いはないのか。
彼らはこの壮大なサーガの中で無かったものにされ続けるのか。

そして今日、全ての願いが叶えられた。

そして耐え難い喪失を乗り越えて戦ってきた二人のスパイダーマン、そして悲しき死を迎えたメイおばさんがトムホ作品では初めて出てくる「大いなる力には大いなる責任が伴う」のセリフで心を失いかけてたピーター(トムホ)を奮い立たせた。
過去映画で救われなかったヴィランたちはそれぞれに救いをもたらされ、
そしてグウェンを失ったピーター(アメスパ)は自らの手で、悲劇的な結末を繰り返さないよう防ぐことに成功した。
全ての過去をリスペクトしつつ、そして並々ならぬ愛で送り出してくれる珠玉の名シーンの数々。

映画のラストシーンでトムホが二人のスパイダーマンに「ありがとう」とハグするシーンで、既に決壊の予兆を見せていた俺の涙腺は完全に壊れてしまった。
そのセリフこそまさに俺がこの映画を作ってくれた人全員に捧げたい言葉。

この複雑な版権をクリアするのは並大抵の話じゃ無かっただろう。
そして過去作へのリスペクトと共に、最高のレクイエムを送ってくれた脚本。
当時と変わらない熱量で演じてくれた俳優陣。
もうこの映画関わった人全員に「ありがとう」を捧げたい。

最高の映画を見せてもらった。
これからも新しいスパイダーマンが観れると思う。
でも変わらず俺はスパイダーマンを愛してると声を大にして叫びたい気持ちでいっぱいだ。

filmarksはなんで5.0までしか評価できないんだ。こんなもん100やろ!!!
haseshin

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