ブロコリ

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのブロコリのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

満足しすぎて言語化が難しい笑
映画を愛する全ての人と語り合いたい気分だし、映画というものに携わってきた人々に心からの感謝を捧げたい。ありがとう、映画。

今作はストーリーもかなり綺麗にまとまっているし、映像のクオリティーもすごいし、何よりスパイダーマンとスパイダーマンを愛する全ての人へのリスペクトと愛を感じた。(脚本考えた人、天才すぎてもはや神でした👏)

今作品は、今まで3回に渡ってキャストや細かい設定変更があったスパイダーマンだったからこそ出来た映画だったと思うし、むしろスパイダーマンにしか出来ないかもしれない。

今作を見た多くの人が言っているように、過去作のスパイダーマンを見てから今作を見に行った方が絶対に良い!!!

という理由としては、過去作のストーリーを知ることで今作のストーリーをより深く理解できるようになるからという部分もあるだろうけど、それ以上に過去作を見ることで今までの全てのスパイダーマンの歴史を感じながら、今作を見ることができるからだと個人的には思う。

プラス、今までの過去作を見てきた人たちは、自分の中にあるスパイダーマンの歴史を感じられると思う!(これはアベンジャーズのエンドゲームを観に行った時の感覚に似ている)だから多分きっと、一気見で過去作を見ていってもめちゃめちゃ楽しめるけど、スパイダーマンを当時映画館で観たり、追いかけていた人達は更に感動が大きいのかもしれない。

ちなみに自分は初代のスパイダーマンはタイムリーで見れていなかったけど、アメージングスパイダーマンは映画館に見に行っていたから、今回の映画を見ながらとても懐かしくなったし、感動した。かなりエモい。本当にエンドゲームもそうだったけど、制作陣が優秀すぎる。ファンの人たちの“歴史”を大切にしてくれていると感じた!ありがとう!!

あとは、敵をただの悪者として終わらせないところに新しい時代を感じた。今までは悪者は倒して終わりだったけど、悪者ではなく本当の自分を取り戻させてあげようとする“道徳心”が強調されていてとても良かった。本当のヒーローはどんな人に対しても(それが例え殺したいほど憎い人であっても)、慈悲を施せる人なのかもしれない。

自己の幸せを犠牲にしてでも、みんなを助けるピーター・パーカーの姿に、悲しいけどとても感動させられた。そして終わり方もハッピーエンドというよりも現実的だったのが、それが逆にリアルで良かった。人の意志や思いは死んだらなくなってしまうのではなく、その意志を知る者によって受け継がれていくということを背中で見せてくれたラストシーンは、切なさと共にヒーローとしての彼の覚悟を感じた。

ただただ“親愛なる隣人”が更に好きになった149分だったし、見終わった後の余韻がすごい。1日は引きずりそう。もう一回でも二回でも見たい。
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